赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

コラム(32) 中国は内乱前夜

2015-08-19 00:00:00 | 政治見解



コラム(32):中国は内乱前夜


天津は、戦争で空爆に遭い焼け野原になっている状態です。中国は敗戦の危機に直面しているようです。



誤算だった天津爆発事故

天津での大規模な爆発事故は中国政府にとっては誤算でした。北京のすぐ近くで起きた事故だけに予想外の大問題になったようです。

9月3日に開催される抗日戦争戦勝70周年記念軍事パレードの際には首都北京の機能の一部を天津に移します。航空機の全ての発着も天津空港を使う予定です。天津市は習氏の肝いりで北京市、河北省を一体化し、上海市に続く自由貿易区に指定した矢先なので、面子を重んじる中国政府は、総力を挙げ天津の都市機能回復に取り組んでいます。しかし、目に見える場所だけの小手先の修復作業は回復とは言えません。

一方、中国経済は、株価対策に政府が介入しているのですが、決して安定しているとは言えず、世界の株価にも悪影響を与え続けています。また不動産関連の債務不履行が続発し信用が失墜しています。さらに、中国が提唱したAIIBも先行きが不透明な情勢となり、参加を表明した国々は徐々に不信感を持ち始めているようです。


習氏に迫る危機

中国の抱える問題はそれだけにとどまりません。共産党幹部同士の対立や軍部の不満は勿論のこと、国内不満分子に対する中国政府の過剰な人権弾圧に国民の反発は最高度に達しています。小さなデモや暴動がきっかけで一挙に大規模なものになり、内乱状態になることが予想されているのです。同時に、政府への不満を抱えている軍部の動向も見過ごすことができません。

また、次の主席と目される胡春華氏が、習氏の失敗を待ち望んでいることもあり、中国国内は何かの前触れのような混沌とした状況にあると言えます。

そんな折、中国政府は早い時期の安倍総理訪中を要請しています。中国は財政をはじめ様々な面で追いつめられているので、日本に生きる道を見出そうとしているのです。

今回の日中首脳会談によって、中国が覇権願望を捨て、自由主義国家として再生するきっかけが生まれることを願っています。

それは、多くの中国国民と国際社会が望んでいることでもあると思います、



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