コラム(34):パククネ大統領、訪中の意図
パククネ大統領の背中を押したのは・・・
韓国大統領府はパククネ大統領が9月2~4日に中国を訪問し、3日に開かれる抗日戦争勝利記念行事に出席すると発表しました。
コラム(30)でお伝えしましたが、パククネ大統領は、再三にわたる中国からの式典への参加要請に悩んでいたようです。本心は日米韓の関係を重視しようと考えていたようですが、反日感情を助長する韓国マスコミや政府内の声に押される形で参加を決めたようです。
しかし、参加表明の本当の理由は、安倍総理の同時期の訪中にあります。置き去りにされることを怖れた韓国政府が慌てて式典参加を決めたようです。
安倍総理はあくまでも日中首脳会談が目的で、式典参加は中国側の顔を立てるための二次的なスケジュールの一つです。しかし、パク大統領は抗日記念式典への参加が主目的になっているのです。
アメリカは冷静
アメリカは韓国がAIIBへの参加表明や、中国を意識しての高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備に消極的だったことに不快感を持っていました。さらに式典への不参加を促していたこともあり、参加の決定には不信感を募らせています。しかし、アメリカ政府は韓国の行動はすでに折込み済みであるとして冷静に見ているようです。
また、日本政府は「第三国同士のことだからコメントする立場にない」としています。
大統領の訪中は誤算
さまざまな思惑のある中でのパク大統領の訪中となりますが、正確な情勢分析を当ブログが最も信頼する情報筋に伺いました。
本人の心中は、必ずしも積極的な参加表明ではなさそうです。
政府内の意見やメディアや世論に押された形になっています。
支持率低迷の大統領の定番のコースを歩もうとしています。
しかし、過去のケースでも、反日的な行動をして人気取りをした大統領は、
必ず大きな禍根を残し、日韓関係をますます悪化させてきました。
その結果、国内経済の低迷など取り返しのつかない状態を引き起こしています。
ところが今回は日韓関係だけではなく、米韓関係も悪化させてしまうことになります。
韓国政府のプライドや反日的な感情を優先させた今回の参加表明は、
韓国の命運を決定的なものにしかねない重大な問題と言えそうです。
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