赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

コラム(33) 利権政治屋の終焉

2015-08-21 00:00:00 | 政治見解



コラム(33):利権政治屋の終焉


週刊誌 に額賀福志郎議員のスキャンダル記事がありました。政治家としては極めて厳しい状況におかれていると思います。

中韓両国と防衛省納入業者に利権

額賀氏は現在、自民党内第二派閥の平成研究会の会長であり、日韓議員連盟の会長です。さらに、額賀氏は、田中角栄-竹下登の系譜に連なる親中派議員として有名です。

額賀氏は、橋本派のプリンスと言われた2000年9月、訪中から帰った翌日に自民党外交関係合同部会に出て、新規の対中援助(ODA)172億円の供与への賛成論をぶち上げました。この頃の額賀氏らは、中国へのODAの増額、戦争に関する謝罪、日本の教科書問題での釈明、尖閣諸島の領有権紛争での自粛、経済問題での対中抗議の自粛、台湾関連問題での自粛など、中国の意向に沿った政策を進め、その上、額賀氏は毎年2000~3000億円にものぼるODAの一番近いところにいたのです。

しかも、額賀氏は国防族議員でもあり、防衛省関連の利権に食い込み、中国遺棄化学兵器事業への口利きや防衛省を納入先とする商社「山田洋行」との不適切な関係が取り沙汰されていました。また、韓国がらみの諸問題には必ず首を突っ込む利権議員として代表的な存在でした。


政治屋の時代の終わり

週刊誌のスクープ記事は利権議員の終焉を表していたと思います。古い自民党の利権体質の代表だっただけに、額賀派や古賀誠氏に連なる人物は心穏やかではないはずです。彼らに共通するのは「安保法制」に対し微妙なスタンスを有し、利権のために中国や韓国の利益を代弁していることです。

彼らは国益のことよりも私利私欲を優先させる政治屋集団です。このような人たちが日本の国益や国民の安全を妨げてきたのです。歴代の自民党政権にとっては内なる敵だったわけです。


利権政治屋から国益重視派に転換した人

一方で、額賀氏と同類のように思われていた二階俊博氏は、利権派をやめ、国益を重んずる政治家に転じたようです。政界の事情通に伺いますとこのような背景を語ってくれました。

二階氏は安倍総理と話し込み、総理の政治に対する強い決意に感化されたようです。

これまでの考えを改め、総理に絶対的信頼を寄せ、

自らの利権のために持っていた中国とのパイプを別の形で提供することにしたようです。


たしかに以前の二階氏と今の二階氏は違っているようです。二階氏には積極的に安倍政権を支えようという意思を感じます。どうやら固定観念で人を見てはいけないようです。


これからの時代、与野党を問わず国会議員に求められる資質は、自らの利得よりも国民の幸福を最大限に優先させる高邁な精神です。国民の目はその精神の有無に厳しく注がれているのです。

政治家はより一層、私欲の無い透明な心で政務に取り組んでいただきたいと願っています。


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