赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

責任回避の道具 current topics(529)

2020-11-18 08:28:07 | 政治見解



current topics(529):責任回避の道具
 
政府内には、「新型コロナウイルス対策に関する有識者会議」を筆頭に、その数がいくつあるかわからないほどたくさんの有識者会議があります。また、企業や組織で不祥事が起こると、必ずと言っていいほどその不祥事の真相究明と再発防止を目的とした第三者委員会が立ち上がります。

この時代風潮に対して、友人から示唆に富むご意見をいただきましたので紹介いたします。


企業や役所、学校、医療機関などの組織が犯罪行為や不祥事を起こした時に、
きちんとした謝罪や責任ある調査をせずに、いきなり第三者委員会だとか有識者会議に依存しています。

事件の当事者が責任を放棄しているとしか見えません。

最近は何かにつけてこうした手法が使われていますが、責任を取らずに逃げようとする卑怯な態度だと思います。
当事者意識が希薄な組織を信頼することはできません。

第三者委員会や有識者会議に依存することを抑制し、潔く対処していただきたいと思います



ご指摘にあるように、有識者会議とは政府や行政機関にとっては政策を実行するための都合のいい責任回避装置です。有識者会議の名前で発表すれば権威付けができますし、仮に世論が反発すれば責任を有識者会議に擦り付ければいいという便利な道具になっています。

同様に、第三者委員会も企業や組織の責任回避に役立っています。たいていの報告書は、総花的な原因を羅列して、「猛省の上に立って再発防止に取り組むべきである」との「精神論」で終わることが多く、根本的な解決には役立っていません。

両者とも責任を取りたくない人や組織のための無用の機関になっていることは間違いないようです。



  お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com【コピペしてください】
  FBは https://www.facebook.com/akaminekaz