モサドはハマスの動きを知らなかったのか?:231012情報
10月7日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム・テロ組織ハマスが突如、イスラエルへの攻撃を開始しました。現在も激しい戦闘が続いており、11日17時現在、双方の死者は2200人を超えている模様です。
この大規模テロについて、世界一の諜報機関であるイスラエルのモサドがなぜわからなかったのかという疑問が残ります。
イスラエルの元モサド長官は「何が起こっているのか全く理解できなかった」と語っています。
——モサド元長官エフライム・ハレヴィ氏はCNNに次のように語った
「私たちは何の警告も受けていませんでした。今朝戦争が勃発したのは全くの驚きでした。」
「これは私たちの観点からは想像を超えています。彼らがこれほどの量のミサイルを持っているとは知りませんでしたし、それらが今日ほど効果的であるとは確かに予想していませんでした。」
「何が起こっているのか全く分かりませんでした」
同氏は、ロケット弾は「海上から密輸」された後にガザ地区で製造されたもので、ハマスは「おそらく」イスラエル軍に計画を知られることなく「試験訓練」を行うことができたのではないかと疑っている。――
ところが、11日の朝、筆者が見たX(旧ツイッター)には、モサドの元女性職員が「モサドが情報を入手していないことはあり得ない」旨の書き込みがありました。正確を記すために夕方に、その記述を引用しようとしましたが、なぜか見つかりません。「偽情報」と判断されて消去されたのかもしれません。
また、もう一つの疑問が、何故ハマスが大量の武器を持っていたのか。しかも、膨大な武器の輸送は衛星ですぐわかりますから、イスラエルのモサドが知らないわけがありません。
いま、X(旧ツイッター)上には、こんな情報があふれています。
ロシア在住です:西側のメディアから情報出ました👀 曰く、ウクライナ軍はNATOから供給された武器を組織的にブラックマーケット経由ハマスに大量売却。 ウクライナ軍が反転攻勢に失敗したのは武器の横流しが原因。 先月のレズニコフ国防相の解任はこの犯罪を糊塗する試み。
これで思い出すのが、2022-04-29の当ブログ『ウクライナ問題、もう一つの視座』で宇宙物理学者からの不思議なメールを紹介しましたが、そのお話が現実のものであったことをいま改めて驚いています。
——恐ろしい時代がきます。自宅で戦争に参加できるようになりました。好事家は、どちらが側でも面白ければ関係ありません。ソフトが流れています。ハードも例えば米国戦車砲1台は、高級車数台に変わって、流れています。ウクライナも今はロシアのお陰で統一されていますが、もともと分裂国家。民間やゴロツキ集団に渡った兵器は、各派の貯蔵に回っています。「秀吉の刀狩」は難しいでしょう。――
また、2022-10-02のブログ『ウクライナ問題と米ロの利害関係』の中で、宇宙物理学者の先生は「⑤ 以前に言及したように、兵器は、6-7割が、内戦用の蓄えと中東に消えているとのこと。ロシアーウクライナ関係よりも、収拾不能な問題になりそうです。」と述べています。
ところで、この先生から11日にメールがきまして、筆者の冒頭の疑問に対する答えを含めて不思議な内容になっていますが、あえてご紹介いたします。
またまた、理解できない事件です。
モサドに、ハマス攻撃の諜報なし・・・なんてありえません。1000機のミサイル作りには、準備に5年以上、大きな物流が必要です。日本の山奥で攻撃用ドローン100機作れば、日本のポンコツ諜報にだって、ばれます。何よりも、エジプト駐在の日本の会社員でさえ、数日前から噂話を知っていたようです。マーケットも大きな反応がありません。
真珠湾攻撃では、船が日本から出た段階で、ばれていました。これで打倒日本で、国論を統一できたわけです。 9.11には、大物は出社していません。被害は上層2-3階の予定が、ビルが崩れたのは想定外だったらしいが。このおかげで、その後、何でもテロ対策のイケイケドンドンがまかり通りました。
ハマスへの仕掛け人は、イランだけでは、経済的にもできません。イランは、米国との秘密会合で、凍結されていた韓国の60億ドルなど100億ドルの解除で、米国との合意が成り立ち、敵対関係が緩和しつつあったので、イランもやりません。イランは、表の声明とは違って結構慎重で、その後、ウラン濃縮を60%以上にしていません。
ロシアも、やっと兵器生産に見通しが付いた段階で、中東に関係する余裕が有りません。これから始まる地上戦に、ウクライナから横流しされた対戦車兵器ジャベリンが出てくるかどうか? 関心どころです。報道されますかね??
それにしても、どこがどう絡んでいるのか????????? サッパリ分かりません。奥の院の仕業としても、何故今なのか。38度線はあるのか?
さて、別途、国際政治学者の情報が入ったら即刻お届けしますが、中東情勢には筆者を含めてほとんどわからないと思いますので、ハマスのテロが始まる直前のイスラエルとサウジ、トルコの関係改善の動き等についての解説を掲載いたします。本ブログの直下に「参考」として掲載しております。ご興味ある方はご覧ください。
『ご参考:変化するイスラエル・サウジアラビア・トルコの関係』
お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com【コピペしてください】
FBは https://www.facebook.com/akaminekaz