15日~16日と厚生委員会視察で
滋賀県湖南市と、大阪府東大阪市へ行ってきました。
湖南市の発達支援は全国的にも有名。
糸賀一雄氏の遺志を引き継いだ湖南市の発達支援システムは
「保険、福祉、医療、教育、就労」という関連機関が横の連携、
縦の連携をとり、総合的なシステムになっているのです。
其々の年齢に応じた個別の指導計画、支援以降計画が作成され
実施されています。
「早期発見」「保護者への寄り添い、支え」も重要なポイント。
各領域の専門家が、子どもの情報を共有し、フォローしていくシステムに
目を見張りました。
そして、KIDSという発達支援ITネットワーク事業により、
市内に分散している各機関、学校をイントラネットで結び、対象の子どもの
必要な情報がしっかりと共有されていること。
これによって幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、での指導、教育相談が
スムーズに行われ、就労につながる「見通しのある」支援が
なされているのです。
「親亡きあとの問題」に悩む声は私もいただいているところで、
こういったシステムがあれば子どもの「自立」もうまくできるなあ・・と
つくづく学びました。
今回、湖南市のこの発達支援システムについて、視察を行ったのは
保育園、幼稚園の先生たち、そして障がい者団体の皆さまとの
懇談会などでいただいた意見に「委員会として、しっかりとした
調査活動をする必要がある!」という委員全員の想いからです。
これから総括を行って、ある時点で、しっかりと報告を行って、
そして「共に考えて」いきたいと思います。
2日目は東大阪市でQRコードを使用した認知症対策の施策について
学んできました。
徘徊する高齢者を、早期に発見、保護する施策です。
このシールのQRコ-ドを読み込み、記されている(シールの中の情報)
地域包括支援センター等に連絡すると、シールに記載されている登録番号から
「この人が誰なのか」特定することができ、家族や知人へ連絡がいく、という
ものです。
当初は200名ほどの方しか登録されていなかったそうですが、
現在は月に20~30名の登録者がいる、ということ。
24時間対応なので、夜中の徘徊する高齢者も、保護されても
すぐに身元特定ができるようになっています。
この2日間、とても内容の濃い!!視察で
そして委員間でも、様々な議論、そして意見交換がなされ
有意義な視察だったと思います。
湖南市の関係者の皆さま、東大阪市の関係者のみなさま、
本当にありがとうございました。