あかねの出来事

毎日いろいろな出来事、出会いがあります。
今日はどういう一日だったでしょう?

発達支援と認知症

2015-10-17 16:57:47 | Weblog

   



15日~16日と厚生委員会視察で
滋賀県湖南市と、大阪府東大阪市へ行ってきました。

湖南市の発達支援は全国的にも有名。

  

糸賀一雄氏の遺志を引き継いだ湖南市の発達支援システムは
「保険、福祉、医療、教育、就労」という関連機関が横の連携、
縦の連携をとり、総合的なシステムになっているのです。
其々の年齢に応じた個別の指導計画、支援以降計画が作成され
実施されています。

「早期発見」「保護者への寄り添い、支え」も重要なポイント。
各領域の専門家が、子どもの情報を共有し、フォローしていくシステムに
目を見張りました。

そして、KIDSという発達支援ITネットワーク事業により、
市内に分散している各機関、学校をイントラネットで結び、対象の子どもの
必要な情報がしっかりと共有されていること。
これによって幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、での指導、教育相談が
スムーズに行われ、就労につながる「見通しのある」支援が
なされているのです。

「親亡きあとの問題」に悩む声は私もいただいているところで、
こういったシステムがあれば子どもの「自立」もうまくできるなあ・・と
つくづく学びました。

今回、湖南市のこの発達支援システムについて、視察を行ったのは
保育園、幼稚園の先生たち、そして障がい者団体の皆さまとの
懇談会などでいただいた意見に「委員会として、しっかりとした
調査活動をする必要がある!」
という委員全員の想いからです。

これから総括を行って、ある時点で、しっかりと報告を行って、
そして「共に考えて」いきたいと思います。

2日目は東大阪市でQRコードを使用した認知症対策の施策について
学んできました。
徘徊する高齢者を、早期に発見、保護する施策です。

  




このシールのQRコ-ドを読み込み、記されている(シールの中の情報)
地域包括支援センター等に連絡すると、シールに記載されている登録番号から
「この人が誰なのか」特定することができ、家族や知人へ連絡がいく、という
ものです。

当初は200名ほどの方しか登録されていなかったそうですが、
現在は月に20~30名の登録者がいる、ということ。

24時間対応なので、夜中の徘徊する高齢者も、保護されても
すぐに身元特定ができるようになっています。

この2日間、とても内容の濃い!!視察で
そして委員間でも、様々な議論、そして意見交換がなされ
有意義な視察だったと思います。

湖南市の関係者の皆さま、東大阪市の関係者のみなさま、
本当にありがとうございました。