Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

やっと行けた!八窓庵

2013年04月11日 13時42分16秒 | 茶室
南禅寺の金地院にあるお茶室、八窓庵。

以前から一度訪れたいと思っていた。
が、たしか春ならGWの時期、秋なら10月くらい???

といった特別公開、もしくは事前申し込みだったかと。。。

それがいつのまにか、通年でOKになっていたとは

こういう情報は「思いこみ」でいたらイカンなぁと反省。

さて、八窓庵。

小堀遠州が設計した茶室。
窓は6こしかないのに「八窓」庵。

「窓が多い」ことを強調したいからの敢えて「八窓庵」にしたとか。

一から設計したのではなく、もともとあった建物を改造したものだったとか。

帰宅後に改めて茶室の本を読み返して「なるほど

いやはや、予定外の見学だったので、予習が足らなかったワ

でも、茶室の向こう側、逆勝手の「鎖の間」と水屋も見られてよかった。

この茶室が気になっていたのには、理由がある。

北鎌倉の明月院の前を通りすぎてズンズン奥へ行くと、明月荘という建物があった。
古民家と茶室があって、お庭があって。

そこで茶室を開いたことがある。(正確には言えば、私はお手伝いに行っただけ~)
2005年の3月と6月の2回。

6月は風炉の時期だったんだけど、流し点でお点前したっけ。

さっき調べたら、2007年夏に老朽化で閉鎖されてしまったとのこと。(鎌倉市の学習施設だったんだねぇ)

今から思えば、いちばん茶道ライフが多忙な時期だったなぁ。
(よくまぁ、あんなにお茶のことに東奔西走できたものだと我ながら思う)

明月荘での茶会は楽しい思い出の一つ。

その茶室が当時の私としては“変わった間取り”で。
同じ間取りの茶室って、ほかにあるのかしら?と
調べたことが、茶室に興味をもったキッカケ。

そして、同じ間取りを見つけた。

それが金地院の八窓庵。

三畳台目の上座床。

あの古いお茶室はこの写しだったのだ。

ただ、本物を比べてみると

廻り茶道口ではなくて突っ込み茶道口だったり。
躙口は縁側からのものではなく、踏石の上から入る躙口だし、
床の間は下地窓もあいてなかったと思うし。

いくつか違いある。

風炉で点前していた時は
点前側からみて正客の顔が見えづらいなぁと思った。

だけど、あそこに下地窓が開いていたら、そういうこともなかったのかな。

とか、いろいろ思い出してみるのもまた楽しい。

そっか、老朽化して財政難で維持できなかったのか。

そうだろうなぁ。
あの時すでにかなり古かったもんなぁ。

時代の流れで仕方ないとはいえ、
茶室を維持することの難しさを改めて感じてみたりもする。

おまけ。(金地院の鶴亀の庭)


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