Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

天平茶会

2010年11月08日 00時00分17秒 | 茶会/茶事
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とうとう平城京遷都1300年祭も閉幕しちゃいましたねぇ
来場者数は当初の予想(250万人)をかなり上回ったって、350万人とか360万人と聞いている。
かくいうワタシも結局3度来場。(しっかり、リピーター

それにしても、平城京跡は広い。

ホントに広い。

そして、東院庭園跡までの道のりは更に遠かった。

(「このルートでいいのかなぁ?」と不安になっちゃった)

だから、やっと着いた時は嬉しかった。
あれに見えるは奈良そごう跡、もとい長屋王の邸宅跡に建つイトーヨーカ堂。


無事、10時の茶券を購入し、まずは見物。
 

再現された点前座。



水屋前のパイプ椅子に座って待つ。
香ばしい、日本茶とも中国茶とも違う「お茶」の香りが漂ってくる。
同時にトントンと何かを叩く音も。

そして、時間が来て席についた。
目の前に「餅茶(へいちゃ)」がっ

天平時代に聖武天皇がお茶を喫した記録はあるものの、その内容は謎。
ただ、そのお茶は唐から将来したものだから、当時の中国のお茶を再現すれば、それが天平茶。
ということで、陸羽の「茶経」を読み解いて、そこに書かれている通り再現されたとのこと。
(詳細は煎茶美風流のサイトで→こちら

美風流のお家元の説明、とてもわかりやすかったデス。

衣装もお盆や器も唐代のものを再現、お菓子も奈良時代に食べていたと思われるものを用意。

干し柿(でも中央の柚子はオーパーツ)と蘇。

前から食べてみたかった蘇を初賞味
ホントにチーズみたいだった

天平衣装もキレイだなぁ。

やっと目の前に「天平茶」が

まぁ、煎茶なんですけど、素朴な味わいでスッキリした素朴なお茶でした。
餅茶を炭火で20分かけて炙って、薬げんみたいなものですり潰して煮出して淹れたお茶。
お水も水道水じゃなくて、どこかの山へ湧き水を汲んできたもの。
(かなり、再現にこだわってらっしゃる)

茶碗と台もね

青磁もね、砧青磁みたいな精度のよいものが完成されたのは後の時代。(宋)
唐代の青磁も再現。

台も後の天目台に比べると稚拙。木地まんまだし。
でも、ちゃんと納まってる。
これも山桜で作られているんですって。

徹底ぶりに感動

こういう古い唐のお茶のことについて、検定のテキスト程度の知識しかなかった。
いわゆるペーパーな知識にすぎない。
忠実に再現されたものに触れて、自分の舌で体験するという貴重な機会が出来てヨカッタ
(初めてであり、これっきりのプレミアな機会だもんね

三度目の正直?で四苦八苦しながら予定を組んで駆けつけた天平茶会。
ホント、無理をしてでも行ってよかった~。
参考ブログ→こちら こちら

(旅アーカイブ 続き)

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