サントリー美術館で開催中の『遊びの流儀 遊楽図の系譜』は次の日曜日まで。
2回訪れたけど、感想を書くタイミングを逃していた。。
年間パスを持っているので、いつでも気軽に寄り道感覚で立ち寄れるのが、この美術館のよいところ。
年会費の元は充分にとれている。
私にとっては、サントリー美術館を訪れることが最高の「遊び」かなぁ。
さて、古来の日本人にとって、「遊び」とは?
が、今回のテーマ。
平安時代の男性貴族は蹴鞠で遊んだ。
展示ケースに真っ白な毬。
見上げると蹴られた毬が上がった位置にもう1つ。
なるほど、蹴り上げるとこういう感覚なのか。
と思いつつ、源氏物語の画帖や屏風を鑑賞。
扇面流し、貝合わせ、双六、囲碁、お香の道具など、
昔の上流階級に於ける遊具の数々も興味深い。
室町時代の、中国の方々が遊ぶ?姿を描いた屏風は遊びというより文化活動だよねぇ。
やはり、中世の邸内で遊ぶさまを描いた遊楽図屏風が面白い。
風俗やしぐさがはっきりわかるし、空気感さえ伝わってくるような。
それにしても、輪になって踊る風習は相当に古くからあるんだなぁとわかった。
さらに時代が近くなってくると、将棋に囲碁、花札、カルタ、紙上の双六。
今の原型だねぇ。
それから、誰が袖図屏風もミステリアスで魅力的。
遊ぶさまは人間の本性が出るし、基本的に楽しい行為だから、眺めているこちらも気持ちが明るくなった。
次は織部だ~