令和元年の2019年以来、3年ぶりに訪れた。
新型コロナ感染拡大の影響で事前予約の日時指定入場制ということで、開館1時間前に着いたら列はな~い。
もちろん、9時~のチケットは持っている。
いつもは朝の冷え込みに耐えながらの行列待ちだけど、今年は暖かい。
少し遅れて並び始めた女性も同世代っぽくて、自然と世間話に花が咲く。(同じように遠方からわざわざやって来られたとのこと)
2年前も来場されたとのこと。状況を反映してか、香木や薬の展示が多かったそうで。
(行く気はなかったものの、展示リストだけは閲覧して「地味なラインナップだなぁ」と思った記憶があるけど、そういうことだったのか。
いつも違うのと、聖武天皇の時代にも天然痘など疫病は流行していたこともあり、正倉院のコレクションは充実していたようで見応えがあったそうな。
そんなお話が聞けたのは、とてもラッキーなことだった。
そして、開館と同時に「では」と解散。
事前にNHKのEテレ『日曜美術館』を視聴していたので、まず臈纈染(ろうけつぞめ)の屏風をじっくり見上げた。
背面がレリーフみたいな鳥獣花背円鏡。テレビの繊細高画質な映像のように肉眼は細かい彫刻をとらえることができない。
大きな銀壺。こちら遊牧民を描いた文様はどうにか見えた。
NHKではさほど取り上げらなかった漆背金銀平脱八角鏡。(事前のチラシはこれだったから目玉はこれ!)
やはり美して、目を引いた。
ほかで印象に残ったのは布!かなぁ。
雅楽や舞を演じた楽人たちが身に着けたとされる衣装はボロボロだったし、
悲しいまでに時を経て朽ちるように切れ端をやっと遺すほどになっている裂地も多い中で
最後に展示されていた錦繍綾絁等雑帳は「本当に1300年間も経っているの?」とびっくりするぐらいに良い状態で。
おもわずクリアファイルを買ってしまった。
鑑賞の後は庭を眺めながら抹茶を一服。
500円から700円に値上げ。正倉院展も1,000円→2,000円だけどね。
そして、今回は10時から庭園も公開されていた!
小堀遠州、いや片桐石州だっけ?の八窓庵を見学。
窓の数を何度も数えたけど、7つなんだよなぁ。(後で資料を見返そう)
東向商店街の「おかい」で今年の蚊帳ふきんも買えたし。満足。
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