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『京都・智積院の名宝』 サントリー美術館 ※1月22日(日)まで
先週末に訪れた。
名残の紅葉?とでもいうのだろうか。
ミッドタウン東京前の木々は目に染みるような紅葉が美しかった。
智積院は東山七条にある「総本山」と名の付く大きな寺院~という印象。
なんせ、三十三間堂の隣、というか京博のはす向かいにあるので、近くには結構行く。
長谷川等伯とその息子・久蔵の襖絵を鑑賞しに何度か訪問した。
若い頃は会館で精進料理を食べたなぁ。(上司のおごりで)
という印象しかない。
宗派なんて気にしたことさえなかった。
そっか。
真言宗なんだ。だから曼荼羅あるんだ。だから空海なんだ~。
と、今更ながら「へぇ~」と思った。
真言宗、空海。
年のはじめに訪れた高野山を訪れてじっくり見たこともあり、密教関係の展示も少し理解できた。
でも、やはり智積院といったら等伯・久蔵を中心とする長谷川派による襖絵。
直前に紅葉を目にしたこともあり、等伯の楓図屏風に注目してします。
だけど、「こんなに色褪せてたっけ?」
久蔵の桜図もだけど、智積院の収蔵庫で何度も見たし、その後で本堂で色鮮やかさな復元品を目にすることから、
私の脳裏の映像は金箔の上に真っ赤に描かれた襖絵だったりするわけで。
仕方ないので目の前の本物の屏風に記憶を重ねて(描かれた400年前の)屏風を想像しながら向き合った。
そして、その後にやたら現代的な(?)襖絵にびっくり。
堂本印象の婦人喫茶図。
日本庭園に出て、テーブルで盆略の野点を楽しむ女性が2人。
なんかいいなぁ。
展覧会全体としてはバランスがちぐはぐではあったけど、のんびり鑑賞するにはとてもいい展覧会だった。
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