先週は珍しく平日の休みがあり、水曜日だったので、また映画鑑賞。
観たのは大岡昇平原作の「野火」。サイト
俳優としても活躍する塚本晋也氏が自費を投じて制作(脚本、監督、主演も)した作品だ。
2014年の制作でベネチア国際映画祭にも出品された意欲作。
日本公開は翌年だったかな。
そのことは知っていたけど、観るのがこわくて避けてきた。
たしか中学2年生の時、読書会の課題として「野火」を読んだ。
トークしなきゃならないから、ちゃんと読まなきゃならなくて頑張って読んだ。
だから、その内容の強烈さが印象に残っている。
実際に体験したことを書いているので、描写がリアルなんだよね。
フィリピンのジャングルなんて行ったこともないのに、なぜか鮮明にイメージングできちゃって。
(横井さんとか小野田さんが南方から帰ってきた~ということも幼い頃の記憶としてあったし)
映画化されている作品だということも聞いていたものの、「これを映像でみるのはこわいなぁ」と思っていた。
今回はそれではなく、新たに制作されたもの。
塚本氏も高校生の頃に「野火」を読んで衝撃を受け、構想20年の末に自ら忠実に再現したのだとか。
さもありなん。
映画を観始めた時は内容なんてすっかり忘れていたのに、観ているうちにどんどん原作の記憶が思い出されてきたのだから。
冒頭に今年バージョンの塚本氏の自録りによるメッセージ映像が流れてきたから、
それで何とか本編も観ることができた。
(いきなり本編ではかなりキツかった)
中学生の頃に自分も想像した南方のジャングルでの戦地を彷徨う主人公の姿そのままが映像になっていた。
実際、こうだったのだろう。(現地に行ったり、体験者の証言を聴いて作品に反映したという)
折しも、肺を患った主人公が所属部隊にもいさせてもらえず、病院に行かされて、そこでも治療も受けられず追い返されて、、、と
あっち行きこっち行きの場面から始まるのだが、
これって、今の新型コロナの軽症と中等症は自宅療養に~という国の政策の方針転換と同じ~と思うこともあり、
いろんな意味で考えされられる映画だった。
来年以降も、8月になればあちこちで上映されるのだような。
また観たいということはないけど、こういう作品があることはいいことだと思う。
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