今回の熊野への旅に出たのは、なんとなく「熊野古道を歩きたい」と思ったから。
ただ、名前は知っていても、どういうルートがあるのか、そもそもどれくらい歩けるのか。
何にも知らなくて。
なので、ガイドブックや地図、過去に録画しておいたテレビ番組などをかき集めて予習した。
おかげで、どういうものなのか、だいぶ理解できた。
で、その総仕上げに読んだのが岩波新書の「熊野古道」。
「2000年に出版された本かぁ」とちらっと大型書店で書棚をみたものの在庫なし。
2000年なんて、ついこの間のことに思えて、実は20年前も前。
それじゃあ、書店にはないよねぇ。
その代わり、電子書籍では買える。だけど、、、、うーん。(このテの本は画面読むと挫折しそうな)
最近、なるべく本は買わないように頑張っている。
だけど、熊野古道のガイドブック(新書サイズ)は電子版でカラー地図をみるのがつらそうで、買ってしまった。
せめて、新書と文庫とコミックは電子書籍ですまそう!と思った矢先のこの本なので、躊躇した。
読みたい!でも、電子書籍で読みたくない。
それで、ネットで図書館に予約をかけて、借りて読んだ。(幸い、読んだ人が少ないのか20年前の本とは思えない状態の良さ)
面白かった。
熊野大社の成り立ちから、熊野詣の歴史的変遷、そして現代の熊野古道はどうなっているか、実際に歩いての解説など
岩波新書をこれですいすい読めたのは初めてかも~
貸し出し延長をかけておいて、熊野から戻って、また摘まみ読み。
九十九王子というけど、実際に99個あったのではなく時代によって変遷はあるものの80前後だったとか、
「王子」とはなんぞや。「蟻の熊野詣」と言われたものの~
最も栄えたのは平安時代末期の白河法皇から鳥羽上皇、後白河法皇、後鳥羽上皇にいたる璋ちゃん系譜の方々の頃で
承久の乱で後鳥羽上皇側が敗れて隠岐の島に流されて以降、一気に廃れてしまった。
てか、伊勢神宮参拝に取って代われてしまった。
そりゃそうよねぇ。現代だって、訪れるにはちょっと頑張らないといけない奥深さがあるもんなぁ。
そりゃ、伊勢神宮の方が近いし、大きいし、歴史もあるし、有り難いよねぇ。
などなど「ほー」「へぇ~」な感じて、楽しめた。
まぁ、実際に訪れるゾ!という興味があり、訪れてみたからこそ理解できるところがあったからなんだけど。
こんな風に旅行と読書が結びつく知識の補強の機会があれば、これからの生活も楽しいだろうなぁ。
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