狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

御船練り 徹底研究①

2010-09-07 20:25:35 | お祭り
ご存知のように2代目御船は現在、ほぼ外観が出来上がり、10月3日の
お披露目舟おろしイベントに向け、最後の仕上げにかかっています。
今回の記念行事(10/3)にさきがけ、御船練りについてみなさんにいろいろな面から
知っていただきたく、ちょっとタイトルは仰々しいですが、シリーズでお伝えします。

「御船練り」。
これは門之脇区の秋祭りで使われる御船、および衣裳、三味、道具
そして歌舞などを総合したものを言います。昭和57年5月、旧明浜町の無形民族文化財の
指定を受けています。文化的価値として、その御船(明治20年代建造)や御船係りが
着用する裃、袴(慶応2年製作)の文化財的なもの。そして唯一の特色である
三味が奏でる「みちびき」「川入り」の曲に合わせた巡行スタイル。海上での
歌舞と三味太鼓の演奏が他の吉田町や宇和町に見られない特色のあるものとなって
います。
 「みちびき」の曲は、旧道を巡行する際に演奏され、神社の石段を上がるときは
アップテンポになります。また「川入り」の曲は、台船に乗せられた御船が
大川を上がってゆくときに演奏されました。現在は昔のカマトコ(地名)と言われた
場所の近くで歌舞が披露されます。