このふるさと狩江には、比較的まだ人間の手が付けられていない自然が残って
います。法令で定められ魚介類保護のために、渡江の半島廻り、お伊勢山から西への
海岸線など、そこは人為的建造物などはありません。ですから、たまにそこら辺を散策すると
意外なふるさとの自然を再発見できます。
今回ご紹介するのは、準絶滅危惧種の「ミサゴ」です。
この鳥は、鷹やトンビの仲間で、えさは主に海、河に住む魚で、とても名ハンター
でもあります。
これは昨年秋、天気のいい日に200mm望遠で撮影したもの。つがいで飛んでいました。
人を警戒するので、トンビなどよりも高いところを旋回し、獲物を探します。
飛んでいる姿は、下から見ると明らかにトンビの茶色と区別できます。
胴体と羽が白地の大変きれいな鳥です。
こちらは今年2月、海辺の岩場で目撃した姿(120mmで撮影)。
よく見ると、獲物を捕獲していました。目測で約40cmの魚。ミサゴは獲物を
見つけるとその場所まで一気に飛んでゆき、急降下の後ドボンと海へダイブ!
その後獲物をしっかりとつかみ、近くの木や岩場に持ってゆくのが一般的みたいです。
一度その光景を目撃してから、私はこの鳥のとりこになってしまいました。
警戒感はやはり他の鳥と違って強く、私の姿を見るや否や、その岩場を後にして
しまいました。足にはしっかりと獲物をつかんでいます。魚の種類までは判別できませんが
かなり大物なのは確か。
しばらく忙しくて、最近はミサゴを確認しておりませんが、このような食物体系の
頂点に立つような鳥がまだこの辺にはいるということと、それを支える自然がまだ存在
していることに拍手したいと思います。