狩江の山には、いわゆる仏像構造線というものが通っていて、その断層に沿って石灰岩の層ができています。
基本的には白い石で、海のサンゴなどが石になったものです。エジプトピラミッド、万里の長城、古代ギリシャの神殿など
この石灰石のおかげで、我々の文明は栄えてきました。
ここ狩浜の山にも、サンゴ、プランクトンなどが堆積してできた石灰岩が、写真のように露出しています。
これを先代たちは石組みの材料として活用しました。それがいま、日本に他に類を見ない石灰石の段々畑として
注目を集めているのです。割と加工しやすく、明治期になって火薬類が普及したことにより、なお一層この石灰石の
段々畑は面積を増やしてゆくことになります。