このブログでは各方面で活躍されている方や、いろいろな趣味を持った人など
できるだけローカルっぽく紹介してきました。
今回は文章を書かせばこの人しかいない!いろいろなジャンルの執筆を手掛け
また、このブログのコメンテーターでもあります山田晶子さんをご紹介。
山田さんは、狩浜秋祭りの大ファンでもあり、この秋のお祭りを題材にした「お祭り物語」という
ドキュメンタリータッチの物語を書き上げました。細かな狩江描写、人物描写が
きっと都会暮らしの狩江マンにはぐっとくるのではと思います。
その「お祭り物語」をこのブログで連載することとなりました。新企画!
ということで、第一話を皆様に。(今後随時連載してまいります、お楽しみに!)
天気予報を見ながら、私はふーとため息をついた。28日の田舎の秋祭りの日が、雨マークになっていたからだった。
そのほかの日は?と見ると、29日が雨マークで、あとは晴れか曇り。28日と29日の日だけが、雨マークなのだ。
私は、2016年の去年の秋祭りのことを思い出した。そうだ。去年も、22日の日だけが雨マークだったのだ。
去年とおんなじだ、嫌だなあと思ってしまう。それでも、もう今年は去年と一緒で、田舎に帰ることにしているのだ。
ちゃんと切符も買った。あとは、26日の日の、新幹線に乗るだけだ。晴れだといいなと、台風のことを気にしつつ。
この間、台風21号が過ぎて、やれやれと思っていたのに、また22号が発生しているのだ。まったく、嫌になっちゃうなと思ってしまう。
台風で被害に会われた人は本当に気の毒だ。28日は、台風22号が、近づいてきている時で、どうなるのか、さっぱり分からない。
当日になってみないと分からないのだ。仕方ないなーと思いながら、私はお風呂に入った26日の日は、朝7時50分に家を出て、
9時10分の新幹線に乗る。それで、寝坊しないようにと、25日の夜は徹夜をすることにした。
一人夜の静けさの中で、田舎での日々のことに思いを馳せる。去年と同じくらいの雨だったら、雨でもやるのだ。
ザーザー降りは困るなあと思ってしまう。去年と同じような雨だったら、お祭りはできるのだ。少し安心する。
私は読みかけの本を読んだりもしたが、興奮して、頭に入ってこない。あはは。新幹線に乗り遅れないようにしないと。
頭はそれで一杯だ。
26日の9時10分。定刻通り、新幹線が駅を出発した。去年は、新幹線の窓から、
移り行く日本の景色をながめていたのを思い出した。今年は、少し飽きてしまい、新幹線の中では、ひたすら、
横向きになってうとうととしてしまった。何せ、長いこと電車に揺られるのだ。8時間かな?窓の外ばかり見てるのにも、
今年は飽きてしまって、横むきになって、うとうととしながら、電車に揺られた。
定刻通り、新幹線が岡山についた。12時27分。岡山から「しおかぜ」に乗り換えなのだけれど、接続で、1時間近く待つのだ。
8番乗り場である。去年もそうだったなあと思いながら、8番乗り場がなつかしすらあった。やっと岡山だ。その先がまだまだ長い。
私はしおかぜを待ちながら、天気の心配ばかりした。あはは。
やっとしおかぜが、松山に着いた。松山までくればしめたもの。松山から卯之町までは、一時間とちょっとだ。
松山で、「宇和海」に乗り換えだ。接続はあんまり待たないで、すんなり宇和海は松山を出発した。
去年は、ひたすら窓の外をながめて過ごしたけれど、今年はそんなことをしないで、ひたすら、うとうとしながら電車に揺られる。
電車の「ゴトン、ゴトン」という音だけが、ひたすら聞こえてくる。卯之町には、5時半に着くのだ。狩浜についたら、門脇集会所での、
夜の「衣装付け」を見ることにしているので、ちゃんと間に合うように切符を買っている。
やっと卯之町に着いた。Yおっちゃんの車を待っていると、今年はYおっちゃんではなくて、東京から来ているいとこが
Yおっちゃんの代わりに、車で迎えに来てくれていた。
卯之町駅から、狩浜まで、暗い夜の道を車で走っていると、「田舎に帰ってきたんだなあ」
とつくづく思った。都会は、ネオンがキラキラしていて、明るいのだが、田舎道は、暗い。
田舎の空も暗くて、星がまたたいている。都会では見れないほどの、星が見える。 つづく
一気に書いて推敲していないので、読みづらい点があるかもしれませんが、ご容赦ください。