「聞かせてよ、愛の言葉を」 相田華子 著を読みました。
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(あらすじ)
作家の夫と離婚した冴子はノンフィクション作家として、葉子と高志を女手一つで育てていた。中学に入ってから高志は学校内でのいじめがきっかけで不登校になり、次第に家庭内での暴力や奇行が頻発していく。ついに精神科にかかるようになるも事態はひどくなるばかりだった。処方される薬はどんどん増え、高志は数々の事件を起こしていく。家族が高志に振り回される様子が姉である葉子を通して語られていく。
母冴子を反面教師として、目立たぬことを信条として平凡な専業主婦を夢みた葉子だったが、結局は母と同じようにシングルマザーとして生きていくことになる。母と弟の高志の攻防に巻き込まれ続けた葉子は、冴子亡きあと遺品整理をしながら、心を病んだ子供の責任をどう取るべきなのか、生き方を模索していく……。
親は子どもを選べない、子どもも親を選べない。
当たり前だけれど逃れることが出来ない家族。
普通に暮らしている傍らで起きる、身近でありながらも、
他人事と片づけている家族の問題を、
誰にでも起きる普遍的な存在としてとらえ直し、
社会的な理解と支援が必要なんだと提起する小説。
きっと私たちの周りにある存在、なのです。
読了しました。お勧めです。
議員となって、成人期の発達障害支援拡充を訴えて来ました。
現在では杉並区で成人期と青年期に分けて支援をしてくれていますが、一方で障がい特性に関わらず相談の窓口として、荻窪・高円寺・高井戸の3か所で「すまいる」を開設しているものの、特定の障がいに手厚くなっており、広く区民福祉の受け皿となっていないのではと危惧しています。
決算特別委員会で質問し、改善を求めていきます。
◆すまいる https://www.city.suginami.tokyo.jp/normalife/soudan/1015386/index.html