山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

放課後等デイサービス充実に向けて

2021-10-26 | 活動日誌
この夏、杉並区内の障がい児が放課後通う、放課後等デイサービスに関して調査活動を行っていました。平成31年度と令和2年度に23区+武蔵野市と三鷹市の放課後等デイサービスの受け入れ動向や自治体の支援状況を把握し、杉並区への提言に繋げています。
 
杉並区内には現在16事業所あり、一人当たり平均利用日数が平成31年度は68.9日から令和2年度には93.7日と増えていますが、事業者数は杉並区の近隣の世田谷渋谷中野、練馬、武蔵野、三鷹では増えているのに対して杉並区では逆に減っています。
 
また、学童クラブとの併用について制限を設定しているのは台東区と本区のみであり、文京区では学童クラブは児童福祉法上のサービスではないので、併用について特に決まりを設けていないとしており、自治体により対応はまちまちです。

利用者からは子どもの発達に大変良い影響があり、親の就労支援の意味合いでも学童との併用に関するルールの撤廃と、利用日数を増やしていく要望を頂いています。
 
この様な状況の中で、各事業者さんはそれぞれに創意工夫のある時間の過ごし方をご用意いただき、区内の障がい児を受け入れて下さっています。
 
 
全施設へのアンケート調査に加えて、視察のお願いをしていたのですが、新型コロナの第5波の山が直撃している期間にあたり断念しました。
 
 
東京都認可の為、杉並区ではどうも本腰で事業者さんの状況把握をしていないのではないかと考えています。
 
先の決算特別委員会では区として需要把握と待機者数、事業者の継続的な運営に行政としてどうかかわる必要があるのか、などの実態調査を行うよう要望をしました。
 
全てのお子さんの特性に合った、成長を促す居場所をつくり、家族の支援にも繋げていくよう、行政の責任の下で制度化して行って欲しいと考えていたところ、厚生労働省での動きに関する報道がありました。
 
この動きを捉え、杉並区での放課後等デイサービス充実に向けて、より具体性を持って提言をして行きたいと考えています。
 
 
 
◆障害児が通う放課後デイサービスは2類型へ 厚労省方針(福祉新聞)