山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

令和3年第3定例会ご報告「地区計画について」

2021-10-17 | 議会・一般質問のご報告

去る9月10日にテーマ「安心・安全のまちづくり」として、

・防災
・空家の発生抑制
・老朽化マンション対策
・脱炭素社会実現のためのまちづくり、
・杉並区まちづくり基本方針改定
について一般質問で詳しく質問をし、提言を致しました。
動画→http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=7190
 
その後の決算特別員会では地区計画制度を取り上げ、世田谷区と杉並区の取組の違いを示し、脱炭素社会の実現のためのまちづくりなどに取り組むよう要望をしました。
 
地区計画とは、建物や道路、緑化などのまちのルールを地域住民と共に決め、都市計画上に位置付ける制度です。
決められたルールに沿って建て替えが進めば、望むべきまちが出来ていくというもの。以前から、杉並区に取り組みを求めています。
 
 
世田谷区は100ヶ所以上の地区計画を既に策定していますが、杉並区は12ヶ所のみ。
 
農地から転用時に建て詰まりを防止したり、環八、環七道路沿道には高度利用や壁面後退などが盛り込まれ、尾山台駅の商店街の歩行者の安全を守る為や、経堂駅前周辺では大規模な整理が行われ、木密地域でもある世田谷区役所周辺は、不燃化特区と同時並行で道路整備や緑化が進んでいます。
 
世田谷区と杉並区の地区計画の取り組みを調べるために、何処にどの様な計画があるかを、地図にプロットし提言に繋げました。
ピンクが地区計画策定済みか計画中、赤のマジック内は東京都指定の木密地域ですが、杉並区の木密地域の中の重点整備地域の2か所は、都内42か所中で2か所だけ地区計画が策定されていない地域です。
 
杉並区の木密地域の中の重点整備地域2か所である、杉並第六小学校周辺地区・方南一丁目地区)は、不燃化特区に指定され、順次不燃建造物に建て替えが進みますが、地区計画で建て方のルールが定められていないので、建ぺい率や容積率、高さ、道路からの壁面後退、塀の種類や緑化推進が盛り込めていません。
 
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/machi/mokuzou/index.html
 
※整備地域:東京都指定、いわゆる木密地域
  地域危険度が高く、かつ、老朽化した木造建築物が特に集積するなど、震災時に特に 
  甚大な被害が想定される地域を整備地域
※重点整備地域:東京都指定
  上記の内、重点的に整備を進める地域
※不燃化特区:東京都指定
  木密地域のうち、特に重点的・集中的に改善を図る地区を指定し、都と区が連携して
  不燃化を強力に推進して「燃え広がらない・燃えない」まちづくりを進める制度
 
 
 
まちづくりは防災の観点からだけではなく、住環境全体に注力していくべきと考え下います。
 
一つ一つの地区計画を深く知り、例えば都市計画道路周辺では行政は何を目指し、地域住民にとっては地区計画策定で何が実りとして得られたのか、
自分たちの住む住環境向上のために、地区計画は何が出来るのか、
そして、住宅の建詰まりを防止して自然の日射や通風を促し、緑化を図り、太陽光パネルなど創エネを生み出せるような、脱炭素を目指したまちづくりをしていく為に地区計画はどう有効性があるのか、など、より一層詳しく調べて、防災だけではない地区計画の取り組みの必要性を、杉並区に訴えて行きたいと考えています。
 
ご意見、情報などお寄せいただけましたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
yamamoto.akemi1965@gmail.com
 
 
 
 

 


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