まもなく総選挙の投票日です。
全国で候補者や支援者による舌戦が繰り広げられていることと思います。
国政選択選挙であり、有権者がどういう国を望むのかを
投票行動により示すことが出来るように、
候補者は自身の国家観を先ずは示すべきと考えています。
その上で、憲法・財政運営・社会保障・教育・福祉・外交・防衛、
そして2050年カーボンニュートラル実現など、
具体的であり明確なビジョンを有権者に向けて述べるべきとも。
日本は、戦後処理を積極的に行わず、あの戦争とは何だったのか、
それを踏まえ、どういう国を目指すのかが
厳しく問われないまま現在に至っていると危惧します。
今年亡くなった父は終戦時13歳、兄2人を戦地に送りながら、
次は自分だという恐怖を口に出来ないまま過ごしていたはず。
私を含め、そういう肉親を持つ世代も間もなく還暦です。
夏の時期には、靖国神社参拝や原爆被害者補償など、
置き去りにしたままの課題がポコッと頭をもたげますが、
背景も付け加えられないままのニュースを見て、
平成生まれの今の子ども達には、遠い過去の出来事であり、
置き忘れられたものとしか認識できないのではと残念な気持ちです。
議論さえ真正面に据えず、棚ざらしのままでは、
この国は次のステージに行けないのではないか、
といつも思います。
街頭アンケートなどで、憲法改正に賛成ですか、反対ですか、
といった、とてつもなく雑駁な質問をすること自体が、
そして聞かれてうっかり答えてしまうこと自体が、
国の危うさを表している気がしています。
国会議員の候補者たるべき最も重要な、
「では、あなたはどういう国を目指すのか。」
が置き去りにされたまま、議席を得る事だけが目標の様に思える違和感。
私たちが政治に求めるのは、より良い社会を作ること。
言わずもがな、利権や身内びいきをするのが政治ではありません。
きれいごとを言って、そんなんでは小選挙区では勝ち抜けないよ、
と思われる方もいらっしゃるかも知れないけれど、
私は、いつまでも、どこまでも、政治は青臭くて良いと思っています。
皆様はどう思われますか?
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