民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。

「フーテンの寅 啖呵売」 新発見

2013年04月28日 00時44分27秒 | 大道芸
 フーテンの寅、啖呵売の口上で、あいまいな言葉の意味を調べている。
今日、新しい発見があった。

 こんなヶ所がある。

 いないか、・・・それでは、続いてまかった数字が二つ。2(にっ)花札でニゾウ
ニゾウって言ったって、二匹の象じゃないよ。
兄(2)さん(3) 寄(4)ってらっしゃいは、吉原の呼び込み。(吉原のカブ)
(2,3,4は、足してカブになるという縁起のいい数字だ。)
憎まれっ子 世にはばかる
日光、けっこう、東照宮。(徳川家康、大権現。)
仁吉が通る東海道。(吉良の仁吉は男でござる。)
仁木(にっき)の弾正(だんじょう)(芝居の上での)憎まれ役。(ニッキ飴とは関係ないよ。)

 憎まれっ子、日光、仁吉が、仁木の弾正(赤字部分)はそれぞれ「いろはかるた」に入ってることを発見。
憎まれっ子、日光は関東のいろはかるた、仁吉は尾張のそれ、仁木の弾正は上方のそれ。

 おれはずっと関東に住んでいるので、
関西のいろはかるたは関東のそれに比べてほとんどなじみがない。
関西では常識であることも知らないことが多いだろう。
(もちろん、その逆もありうるけれど)

 (おれが知らない)言葉が、どれだけ知名度のある言葉なのか、そのラインを引くのはむずかしい。