民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。

「知らざあ言って聞かせやしょう」 はじめに その4

2017年02月07日 00時12分20秒 | 伝統芸能(歌舞伎など)
 「知らざあ言って聞かせやしょう」 心に響く歌舞伎の名せりふ 赤坂 治績 新潮新書 2003年

 はじめに その4

 戦前までは、歌舞伎を見ることはもちろん、演じることも庶民の生活の一部でした。たとえば、『蛙茶番』『村芝居』『田舎芝居』『芝居風呂』『質屋芝居』(以下いくつか省略)などの古典落語があります。近代までは歌舞伎が芸能の中心に座っていたので、歌舞伎を題材にした落語がたくさん作られたのです。これらのほとんどは、素人が歌舞伎を演じる時のゴタゴタを描いたものです。
 このように、歌舞伎は庶民の生活の中に浸透していたので、多くの人が歌舞伎のせりふを知っていて、あらゆる会話に登場しました。たとえば、「雉子も啼かずば討(撃)たれまい」という諺があります。実は、この諺は『鈴ヶ森』にせりふとして出てきます

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本の紹介、ありがとうございます (MAYU)
2017-02-07 23:49:49
akiraさん、こんにちは。

今回の記事と関係がないのに、ここに書いてしまってすみません。

『書く力は、読む力』を今日購入したので、読み始めたのですが、とても面白いです!

最近は研究書となると、読むのがちょっと気が重いのですが、具体例も多く、説明も丁寧なので、読みやすくていいリハビリになります。

今は二章を読んでいるところです。文学研究の歴史を読んでいるみたいで面白いです。

akiraさんが紹介してくださった箇所と、どうつながっていくのかが今から楽しみです。

いい本を紹介してくださってありがとうございました!
返信する
RE 本の紹介、ありがとうございます (akira)
2017-02-08 10:49:50
 私のブログはほとんどが紹介記事です。
それは、今の私は読書する時間がふんだんにある。
本を読みたくてもなかなか読めない人に、私が読んだ本の中で、
「こういう考えもあるのか、今まで知らなかった。みんなにも教えてあげたい。」
そんな記事をアップしています。

 だから、こういうコメントを読むと嬉しくなります。
ブログをアップする励みになります。
ありがとう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。