「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ 1903年(明治36年)~1930年(昭和5年)満26歳没
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速く走れない。
私が体をゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速く走れない。
私が体をゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
久々にこの詩を読んだら、すがすがしい気持ちになりました。
私は子育てにウエイトを置いた専業主婦ですが、
世の中から「女は子供を育てながら仕事もしろ」
という無言の圧力を感じるのです。
人それぞれいろいろな生き方があるので、
誰がどんな生き方をしてもいいと思うのです。
それこそ「みんなちがってみんないい」なのに・・・
いくら超高齢化が進んだとしても
「70歳までは働く」などといった、年金の問題がなければ、
ここまでひどくなかったのかなと思ったり・・・
自分の人生を選べて、選んだ人生を周囲が尊重できる環境になっていくといいなと思います。
踊る時の合言葉が、
「みんなちがって、みんないい」でした。
その時は誰の言葉かわからなくて、
それから煩雑に耳にするようになって、
金子みすゞさんの詩だとわかりました。
先日、本を読んでいたら、この詩が紹介されていて、
そのことを思い出したんです。
そう言えば、そのアフリカン・ダンスの部長の名前が「みすゞ」でした。
もしかしてお母さんが金子みすゞのファンだったのかな?
解釈がいろいろあって、賛否両論みたいですが・・・
子どもの頃読んだ時は、凝った解釈はしないで、
素直に読んで、ほんわかする詩でいいなと思いました。
ちなみに最後の一行を赤にしたのは、
akiraさんの中で何か意図があって赤にしたのでしょうか?
気になります(笑)