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「テロリストのパラソル」藤原伊織

2018年10月12日 21時54分05秒 | 本の紹介(こんな本がある)
11日(木)
「テロリストのパラソル」藤原伊織、文春文庫、読了。

アル中のバーテン・島村は、ある朝いつものように新宿の公園でウイスキーを呷(あお)った。
ほどなく、爆弾テロ事件が発生。全共闘運動に身を投じ指名手配された過去を持つ島村は、
犠牲者の中にかつての仲間の名を見つけ、事件の真相を追う――。
乱歩賞&直木賞を史上初めてダブル受賞した傑作。

誰からか、何からか忘れてしまったが、この本を知り、調べてみると作者が同じ年だった。
それがきっかけで、読んでみる気になった。
読み始めてみると、ぐいぐいとまでは行かなかったけれど、
なぜか先を読みたい気持ちを抑えられずに、小刻みに何日もかけて読んだ。
やはり、作者が同じ世代というのが大きかった。
同時代を生きたので、自己投影できたし、追体験しているような気になった。

12日(金)
ひびき(音訳ボランティア)主催で目の不自由な人との交流会が社会福祉プラザであった。
9時半から2時半まで。
参加者は100人くらいいただろうか。
その中で目の不自由な人は30人くらい。
ほとんどがつきそいでガイドさんを連れている。
盲導犬の人は1人しかいなかった。
ひびきの会員が4,50人いたかな。
私も初めて「手引き」というものをやった。
相手は青森出身の最高齢だろうという男性。
ガイドさんがいたので特別なことは何もしなかった。
おしゃべりの相手をしたくらい。

まず参加者全員の自己紹介があったのにはびっくり。
目の不自由な人たちの明るいのに驚かされた。
それから「ストレスと上手に付き合おう」のテーマの講座があって午前の部が終了。
みんなでお弁当を食べて、午後はひびきのメンバーによる群読、朗読劇、歌の広場。
群読は白波五人男より稲瀬川勢揃いの場、私はその前に口上を述べた。
口上とは「すみからすみまで、ずずずいーっと」というアレである。
暗記に不安があったけれど、(練習では次のセリフが出てこないことがままあった)
本番では、つっかえることもなく、無事にできた。

初めて参加したけれど、新しい出会いもあり、
目の不自由な人たちの今まで知らなかったことを知る機会もあり、
有意義な一日だった。

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