標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

野球のビデオ判定導入。だが、その呼称は「リクエスト」だって?

2017-11-14 19:11:31 | 日記
13日、日本野球機構が、来シーズンから判定に異議のある際に、監督が映像によるリプレー検証を求めることができる制度を導入することが決まったとのこと。大リーグでは、「チャレンジ」という制度がすでに導入されている。大リーグと同じ名称に何故しなかったのかと疑問を持った。



調べてみると、日本球界の事情によるようだ。大リーグの場合はリプレー検証用にカメラを特別に設置(30数億円)していて、審判とは別のスタッフが別の場所で検証するという。大リーグのようにジャッジにチャレンジ(挑戦)するという表現ではなく、審判とチームが協力し合って正しい判定を求めていくという意味を込め、依頼するという“リクエスト”という柔らかいものにしたとのこと。

テニスの場合、世界大会など、カメラシステムが設置されたコートでは、ライン際のイン、アウトの微妙な判定の際、審判に対してビデオ判定をチャレンジできる。チャレンジはプレーヤーはもとより、観客(テレビでの視聴者も含む)にとっても、新たな競技の要素となる。選手も、審判も、観客もテレビ視聴者もかたずをのんでモニターに注目する。一瞬だが、新たなゲームに参加したような錯覚に陥る。

これと同じように野球もリプレー検証を導入するのだが、すべての判定ではないようだ。
ストライク・ボールの判定、ハーフスイング、自打球・走塁妨害、守備妨害か否か、インフィールドフライ、塁審より前方のファウル、ボークは、リクエストの行使ができないという。

ファールかホームランか、ベース上のセーフかアウトかの類が多くなるだろう。テレビ中継で、解説者が再生ビデオを見ながら、「イヤー、今のはセーフでしたね」という発言をする。視聴している我々も、その解説を聞きながら、判定にたいして不服の念を増強する。この興奮を引きずりながら、その後の試合を見る・・・。こんな、ゲームの鑑賞がなくなるのかな? 興奮が少なくなるのかもしれない。テニスと同じように、ビデオに注目するという新たなゲームの味わいが出てくる。我々だけでなく、選手も審判もわだかまりなく次のプレーに臨めるようになるのかな。
判定のトラブルによる退場も減ることだろう。



でも、個人的には、呼称は「リクエスト」でなく「チャレンジ」の方が、ゲームらしくふさわしいと思う。リクエストとは、「特にラジオ・テレビなどの番組で、聴視者が特定の曲の放送を要求すること」とういう説明が載っている辞書もある。「チャレンジ」という呼称が使えるよう、すべての日本リーグの試合を行う球場にビデオを設置するべきだと思う。
日本野球機構は設備充実に向かってチャレンジをしてほしいと願う。
コメント
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