空海さんは紫雲に纏わる様々なエピソードがあります。
山で修行を積まれていた幼少期の佐伯真魚さま(後の空海)は、仏道に入ってこの世を救う誓いを立てようと高山に登りました。そして、断崖絶壁の頂きからこう唱えました。
「私は将来、仏の道に入って、仏の教えを広め多くの人々を迷いから救いたい。釈迦如来様、この願いが叶うならどうぞお姿を拝ませてください。一心にお祈りすれば、お姿を表し霊験をお示しくださるとのこと。もし叶わぬのならこの身を仏に供養として捧げます」
そして、手を合わせ高い崖から身を投じられました。
すると不思議なことに紫雲の中から蓮華に座った釈迦如来があらわれ、大光明を放たれました。
そして天女が舞い降り、落ちていく空海さんを抱きとめ、釈迦如来は「一生成仏」と宣しました。空海さんは大変喜び、ついに仏の道を決心したのです。
崖から身を投じる?ホントかな?誤って滑って落ちた時に、九死に一生を得、その時神様を見たんじゃないかなとこれを読んだ時思いました。
大切な御魂をお運びしている身体に、そんな死ぬ可能性がある行為を空海さんがするかなあ、命を大切にしない行為はしないのじゃないかなぁ、と私は思いました。
魂の使命を凄いエネルギーを持って体現された方だから、神がかった偉人逸話として脚色もあるかもしれませんが、幼い頃から人並み外れた御方であったことは間違いないなと思いました。
つづく
【画像は空海検索画像より】