大善人へ身魂磨き

善でありたいと思う。日々精進。感情の渦に呑み込まれそうな時もあるけれど最後には明るく静かな大海原に和合したい。

紫雲 6 岩不動

2021-03-28 06:53:00 | 神仏について

高知県須崎市神田にある四国88箇所巡り番外霊場、光明峯寺の岩不動にも次のような空海さんにまつわる逸話があります。


高知県で修行を積んでいた空海さんは、仏坂峠に差し掛かったとき紫雲を見て感涙されました。そして眼目にある大きな岩に手をあてると不動明王を感得されました。




その岩不動は今でも光明峯寺に大切に祀られています。この岩不動の下には湧き水が今でも出ています。




空海さんが歩かれた道や、そこで出会った様々な人々を救った逸話に因み、昔の人は祠を建てました。


傷を負った童子と空海は出会います。そして法具を使って地面を突くと湧き水がでてきます。その水で傷を癒すと、童子はみるみる良くなりました。




空海が童子を救った水は、今では温泉地となり地元の老若男女を癒しています。


不動明王は、大日如来の化身であり怖い顔、怒りの姿の背景には人を救いたいう慈悲の心があるのだそうです。


不動明王の仏像は、童子と一緒に祀られていることがあります。従順で優しい矜羯羅(こんがら)童子とヤンチャでたくましい制咜迦(せいたか)童子を眷属として両脇に共に従えている三尊像もあります。


幼い子供の目は無垢です。見た目の怖さではなく、ハートを直感で感じとるから、明王様の近くには童子が群がるのかもしれません。


空海さんも、綜芸種智院という身分に関係なく子供達に学問を教える場をつくりました。




当時は、位の高い人の子息には教育はあったようですが、身分によらないで全ての子供達にというのは考えられない事だったと思います。また、給食もはじめました。より良い身体作りは食育として今でも受け継がれています。


綜芸種智院は空海の死後は廃れてしまいましたが、時代をはるかこえて義務教育として復活しているように思います。心身ともに健やかな子供の成長は時代に関係なく本当に大切だと思います。


【画像はそうだ山温泉空海動画、不動明王三尊像検索画像、綜芸種智院検索画像より】