実家が真言宗であるためか、親戚にも88箇所参りをしたという人もいて、お大師様空海さんは歴史上の偉人の中でもとても惹かれます。
空海さんはさまざまな岩窟で修行をしていますが、岩窟で修行するきっかけは、嵐の際救ってくれた宗像大神にお礼参りをした時に彩雲に導かれ行った屏風山で岩窟を見つけたことからでした。
空海さんはその後日本各地の沢山の岩窟で修行をされています。色々調べていると、妹が訪れた空海さんに縁がある二つの土地の漢字が頭に浮かびました。どちらも「室」が付くのです。
高知県室戸岬 空海が悟りをひらいた場
高野山室生寺 多くの山や寺が女人禁制の時代女人に開かれた寺。
室(ムロ)という漢字は、「シツ」とも読みますが、今回は音の響き「ムロ」で調べました。何だか、ノホホンとした味ある俳優さん、ムロツよシさんを思い浮かべました。北大路欣也さんのも良かったけど、次に空海さんが映画化される時は是非ムロツヨシさんに立候補して欲しい!
と、冗談は置いといて、ムロ(室)は、
外気から隔て、内部の温度を一定に保てる構造にした所。食物を貯蔵したりする。山腹に掘った岩屋。いわむろ。
のことだそうです。
神奈川県の江ノ島にある観光地で有名な江島神社に行ったときも岩窟があり何げなく入ったのですが岩窟の奥深い所に空海さんの修行の痕跡がありました。この地で弁財天にあったようです。
岩窟が何故修行に必要なのか。おそらく私の空想ですが、室=外気を隔て内部を一定に保てる場所に何かヒントがある気がします。自然が作る岩窟で坐って瞑想する事が空海さんには重要だったのだと思います。
岩窟は、空海さんの説く胎蔵界(陰)と金剛界(陽)の胎蔵界にあたるのだと思いました。それはまるで母胎の中の様な場所だとも思います。
外野の声、雑音で自分の心の声が妨害されることがたまにあります。心の声や直感を信じて動く、心にいる神さまを大切に思う、心の安寧と静けさを大切にするということがとても大切に思えます。
岩窟で修行をし精神のバランスが最高に達して悟りの戸が開いた場所が、室戸。
女性が心を安心できる場所を生もうとしてできたのが女人高野室生寺だったのではないでしょうか。
私は、以前からこの室生寺が気になって行きたいと思っていましたが、行動力の勝る妹に先を越されました。いつか追いつきます!
空海さんの功績の偉大さを感じます。また地名は奥が深いなと思います。自分の住んでいる場所の地名にも、実は感じるものがあり、神様にまつわる地名などが各地にあると、空想好きな私はついつい神様仏様と地名の繋がりを考えてしまいます。
【画像は室戸御厨人窟、室生寺、ムロツヨシ検索画像より】