「咳止め?」投与されている薬はそれだけ。で、毎日レントゲンを撮り、血液検査をして経過観察をしているだけで、隔離病棟のベッドで寝起きしている。それがN567陽性患者の入院実態。「えくも」とか酸素吸入などは、重症患者。
ゴホゴホと、時折息苦しさで弱々しい声で話す、敦賀の病院に入院中の悪友と電話で話した。治療薬が開発されない限り、入院実態とはそんなモノだ。感染症の隔離病棟は、どこにでもあるわけではないし、医者も少ない。
タバコはずいぶん前に止めているが、高血圧の薬は毎日飲んでいた。それが、病院の粗食が続いて、全く正常値に戻ったので、医者から血圧硬化剤を飲むな、と言われたらしい。基礎疾患が治った。それがいいニュースだと笑う。
頼りは本人の持つ「生命力」だけ。だから、私がいうのは正しい。病気は医者が治すのではなく、薬が治すのだって。怪我は医者の「手当て」次第で、あとは薬と本人の治癒力。
ここまで科学的な合理性を考慮すると、あながち「神に祈る」のも、極めて合理的だと言えなくもない。当事者の生命力が高まるなら、なんだっていいのだ。