モノと心の独り言

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「肉中の哲学」から「内臓が生みだす心」

2004-11-16 07:56:41 | 基本的なコト
「肉中の哲学」ジョージ・レイコフ、マーク・ジョンソン 著 
  哲学書院 2004年10月15日発行

この”肉中”、
私たちの理性を表現する概念は、メタファー的であり、
その思考の多くは無意識のものであり、
身体と結びついて、生命本能をあらわしている意味である。
古今の記録され・積み上げられた概念が、
身体に直結していることが、基本的なメタファーの分析からたどられている。

西欧哲学概念をたどることは、手におえかねるが、
井筒俊彦 著の「意識と本質」には直結して共感する。


「内臓が生みだす心」 西原克成著 NHKブックス 2002年8月30日

人間の情報還流の仕組みの考え方に基づいて、
ホヤやネコザメから生命の起源、進化の経過から、
脳と身体の結びつきを具体的に記している。
精神と心、筋肉と内臓、その分子生物的な裏づけが、近代を超える手がかりになる。
もう、眼の鱗(ウロコ)、いや、ここでは鰓(エラ)呼吸で、生き返る感じ。

近代自我に孤立する私たちは、
近代記号の自己増殖の中に放置され、
過剰な商品に癒されようと、さらに孤立を深め、
更なる自己分解へと、
進んでいるのかなー?

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