モノと心の独り言

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コトバの街の”たまゆら”

2004-11-13 09:28:31 | 暮らし・街・環境
写真は、JR名古屋駅のホームです。
左上の発車予定パネルの文字は、新幹線の正確な運行予定を知らせます。
西口広場を隔てたビッグ・カメラ、
ビル屋上の看板に社名が、
ビル壁面には、メーカーのロゴ、
つまり ブランドのメタファーがそのまま掲示されています。

夕刻、空が暗くなるにしたがって、ビルの輪郭は薄れ、
一つ一つのロゴが浮き立ってきます。
そのロゴに、人ぞれぞれの印象が想起され、
選べる豊かさと、いつまでも続く不満足感が同居します。

建築が社会構造を表しているとは、
ゴシックの教会、アジアの寺院の組上げにも、
ロードサイドの巨大サイン、ラスベガスのネオン、ビルの姿などにも、
信仰と記憶と欲望の手がかりが、読み取れます。

もう、私たちは、このコトバの街の中に、
自分の身体を放り出して、
そのコトバを載せた商品を、選び組み合わせ、魅せることなのでしょうか?

舞台は、劇場や殿堂から外へ、
道や店先、広場の舞台で、
歩きつづけ、駆け巡り、出会いにと関係のリズムに踊る。
スポーツと音楽と舞踏と演劇、
身に着けたモノモノを、だしにして、

短くも長くも、それぞれの出会いの一幕。
夢一夜も、長寿社会も、
”うたかた”ではなく”たまゆら”
”魂”の”揺れあい”

モノが溢れた最後の情景が、コトバの街かもしれません。

さー列車にのって、誰に会いに行きましょう?

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