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舞台 矢内原美邦「さよなら」 シアタートラム12月23日夜

2006-12-24 06:15:51 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア
日常のしぐさは
踊りになると同時に
身体の衝動の表現にもなる。

言葉に多くを頼って置いてきぼりにされた身体、
閉じ込められていた衝動

矢内原美邦のパーフォーマンスは、
その命の衝動を押さえ込んでいた言葉をはずし、
日常のしぐさから身体の衝動を表に引き出し、
舞踏になってしまう手前で、表現する。

それは、
無意識に撮られた写真やビデオに垣間見るられる
だれにもある日常であるが、
深く掘りさげ、精神の境界領域まで晒してくれる。
言い換えれば、身体の自動筆記を微分化し、純化・積分して、
舞台に乗せるような感じなのだ。

表現として踊っているのではなく、
命の衝動を表に引き出しているような舞台

その意識下の多様な表出は彼女のもの
最初の発話は、指鳴らし、言葉は”アゥ!”
少女のような繊細な衣装、
衝撃としての音、
かげとしての映像、
さよならを続けなければならない生

”そんで、また、コンニチハ”

衝動と演出と、同時並行はつらい。
彼女自身が踊る舞台はこれが最後ではないかと
師走のなか、三軒茶屋 シアタートラムに駆けつけた。


ニブロール
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