明日の楽しみ

「自転車で来ているの？車で来ているの？」
　と、突然のように問いかけられました。
「自転車。」
　と言うと少し困ったような顔。
「車でも来られるけれど…。」
　と言うと、
「じゃあ、明日は車で来て。車でしか運べないプレゼントがあるから。」
「何？」
「プレゼントだから言えないよ。」
　誕生日でもないし、何かの記念日でもないし…、その上彼とはそんなに親しいということでもない。何が起こるのか楽しみです。

　その彼だったのか、双子の兄弟だったのか、マスクで覆われた衣装なので見分けられなかったのですが、スレイヴケイジの時の演技に目を引きつけられました。彼はディレクターの話をきちんと聞いて実行している…当たり前のことと言えば当たり前のことなのですが、人の話を聞いていない人が多い中、物語のことを考えないで演技をする人が多い中、見えないだろうと思うのか責任を持って演技をする人が少ない中、彼はきちんと演技をしていました。希望の光…。小さなことかもしれませんが、私は本当に嬉しくて、ここで働く意欲をつないでくれました。
　終わってすぐにお礼を言いたかったのですが見当たらず。明日会うのが楽しみです。