のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ちょっとしたことで

2008-07-24 | KA
 ダンスの練習を一人ですると、振付の一部がどうしても抜けてしまいます。5回ぐらい通すと、ようやく全てがスムースに入りました。8月2日の本番までに、どうにかなるのか焦ります。

 彼女は、更衣室の席が私の隣でした。でも、新しく入ってきて一週間もしないうちに、彼女の希望で少し広めの更衣室へ移動しました。すると今日、また同じ更衣室へ戻ってきました。私の隣ではありませんが後ろの列に。更衣室へ入ってきて、そのことが分かったアーティストは、みな同じような反応。彼女には分からないように、騒然としていました。
 彼女は、しばしば早く来て、一人で練習をしています。その道の人にしか分からないような細かいところにまでこだわって、綿密に調整しています。プロフェッショナルだな、と感心していました。
 でも、集団で過ごすのは少し苦手のようです。どちらもバランス良く備えている人は、稀なのかもしれません。約半年一緒に過ごした更衣室の仲間の希望で、移動させられてしまったようです。今度の席ではうまくいくでしょうか。

 目がゴロゴロしていました。このままにするか、コンタクトレンズを外して洗うか。踊る場面の前にあまり慌ただしく過ごしたくはありませんが、本番で目が見えなくなるよりは、事前に処置をしておいた方がいいに決まっています。時間をとって外して洗うと、すっきりしました。
 いつもより身体を動かす時間が数分短くなっただけなのに、焦る小心者の私。焦りは手元にも出ていました。そしてさらに焦る私。そんなところに、レオが「ビューティフル。」と言いながら通り過ぎていきました。ちょっと発してみただけの言葉とは分かっていながらも、心が落ち着くのが分かりました。ちょっとしたことで、人の心は安らぐもののようです。
 お蔭で舞台では気持ち良く踊っていました。ところが、フルートを両手にしたところで、脇に垂れている髪が長いまつげに絡まってしまい、視界が妨げられました。どうしたものか、と思いながら踊り続けていると、ふと気付きました。近くにある髪を見るから邪魔なのであって、遠くを見たら意外に物は見えるかもしれない。そう思って、そう信じて、投げたフルートを見ると見えました。 
 ちょっとしたことで焦ったり、落ち着いたり、忙しい私であります。

 ガソリンの値段が下がり始めてしばらくになりますが、今日はついに4ドルを切りました。今週末は少し遠出でもしましょうか。