のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

潔い

2010-09-14 | KA
 炊飯器で焼くパン、一番所要時間の長い玄米モードで二回スイッチを入れると、ようやく焼けました。
 ソノマから、一人早くラスベガスに戻ってしまったので、みなさんにお礼を言えませんでした。仕事に行くと、みなさんにお礼を丁寧にできると思えなかったので、一人一人にメールをしました。出発の予定時間より少し長く時間が掛かってしまいましたが、自転車を一生懸命に漕げば、きっと着きたい時間に着けるはず。そう思って頑張りました。
 ファンデーションの後のパウダーを入れる箱を用意しました。毎日必要だった一枚の紙、箱を用意したことによって使わずに済むことになり、細やかなことですが、ちょっと嬉しいです。
 長期休暇明けのお化粧は、時間が掛かることがしばしばですが、今日は思ったよりも楽に出来ました。チャリティショーでの“猫”のお化粧で苦労したので、それもあって余計にそう感じたのかもしれません。
 練習は、いつもの週頭と同じような感じに出来ました。新しい衣装も大丈夫なようです。手袋がまた壊れてきてしまっているので、心配です。いつ新しい良いものが来るのか、訊いて確認しないといけません。
 とても緊張をした一回目。でも、すっかり何日もショーをしている時と同じ感覚の所と、演技がとても“演技”になってしまったところと、有りました。フルートを回すところは、慎重に確認しながらという感じでした。ドライテックの時のことを思いだしました。最後は、みなさんお立ちになって拍手を送って下さいました。
 ソノマのニュースに『The Black Cat Cabaret』のことが載っていると、見せてくれました。それぐらいとは聞いていましたが、十二万五千ドル、本当に集まったみたいです。今日は、たくさんの方にチャリティショーのことを聞かれました。
 二回目のショー、アーチャーズデンで待機している時、ステージマネイジメントのブラッドが、「ソノマのショー、素敵だったね。」と。私がまだ観ていないあの日の映像を、彼は観ていました。そして、「今日の一回目のKAを観たのだけれど、良かったよ。」と。彼は、産休のステージマネージャーの代わりに最近来ました。響く声が素敵で、顔が可愛らしい彼は、早くも私のお気に入り。そんな彼に声を掛けて頂けて、余計に嬉しくなりました。
 キャプティビティの前、あまりにも集中している自分を外から見て、笑いました。二回目もまた緊張をしたので、ゲホゲホしながら出て行きましたが、踊っていると気持ち良く舞えました。しかし、そういう時、気を付けなくてはいけないことを、残念ながら忘れていました。一本のフルートをもう一本ではじいてしまいました。もう少しで、舞台の隙間に入って行きそうでしたので、急いでそれを取りに行くことしかできませんでした。お客様には申し訳ありませんし、反省すべきことは反省しなくてはいけませんが、やることはやってのことだったので潔いというか、悔いはありません。これが、「ドライテックの為だけに、ラスベガスに帰る人なんかいないよ。あなたのことは知っているから、強くは言わないけれど、もう一度考えてみたら。」と友人に言われた通り、ドライテックに参加をしていないでこうなっていたら、とても悔いが残っていたと思います。新しい衣装の所為でも、壊れかけた手袋の所為でもありません。お客様は温かく拍手を送って下さいました。
 ゲイルが、気になる彼のことを少し打ってしまったようで、というより軽く触れたぐらいだったみたいですが、ショーが終わった後に彼と話していました。その後、私の所に来てその様子を説明してくれました。「打ったって言っても、ちょっと掠ったぐらいなんだけどね。」という彼女に、「それ、丁度良かったですね。」と言うと、「いや、ああ、ええ…。」と彼女は一瞬言葉が続かなくなり、とてもかわいらしかったです。
 エリカの誕生日で、誕生会をするというお知らせが今日出ました。会場のパブは家の近くでしたので、幸いにして自転車で行けました。こぢんまりと、良い人達が集まっていて、楽しかったです。特にブライアンとたくさん話しが出来ました。「いろいろな宗教があるけれど、結局みんな良い人生を送りたいのでしょ。」という彼。いろいろと話しているうちに、彼の人柄の芯を見たような気がして、面白かったです。
 今日はとても良い日でした。