のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

帰国の楽しみ

2007-01-11 | 日記
 コンテンポラリーのレッスンを受けに行くことにしました。多分去年のお正月に帰国したときにも受けていると思うので一年ぶりです。突然行ったので先生がビックリしてそして温かく迎えてくださいました。
 この先生のレッスンは丁寧なストレッチがあり、久しぶりに身体の隅々まで息が入っていくようでした。身体の力を抜くということは簡単なようで難しいことです。でも相変わらずの先生の言葉のマジックに、力を抜いた気持ちのいいダンスもできていきます。身体が喜ぶ2時間でした。
 先生と最近良く共演しているダンサーの1人がシルクドソレイユのオーディションに受かっている方だということで、この帰国のときに会って欲しい、ということでした。人と人とのつながりがだんだんと面白くなっていきます。

東京散歩

2007-01-10 | 日記
 テレビ出演の打ち合わせにアメリカ大使館の近くまで行くことになりました。査証を取りに大使館まで行ったことがあるので大体場所は分かります。今回も新橋から歩くことにしました。
 新橋のあたりは小さなお店が並んでいてごちゃごちゃした感じで好きです。昔ながらのお店も残っていて嬉しくなりながら歩きました。おいしそうなランチメニューもたくさん通路に出ていて入りたくなるお店が何軒もありました。

 テレビの話はまだ企画段階でどうなるか分からないのですが、担当の方ととても楽しくお話させていただきました。自分のどこが優れているのかということを話さなくてはいけないとき、私はいつも困ります。特に今回は“技”に迫るということで、本当に私でいいのか少し心配になりながら行きました。でも、その方のいろいろな話を伺い、分析ということは本当に様々な角度からできるということが分かり、特に「荒川静香さんがどうしてうまいのか。」ということを分析した話を伺って、話しやすくなりました。自分がしていることを少しずつ話していくと、その方にもなんとなく私という人が分かって頂けて興味を持っていただけたようです。“身体能力を科学的に分析する”ということは一番といっていいほど興味のあることです。担当の方も素敵な方なので、是非話がまとまりますように。

 その後は荻窪に行くことになっていました。その前に電話が入ることになっていましたので、電波の届かない地下鉄には乗りたくはなく、ぶらぶらと散歩をしていました。日枝神社を見つけ初詣。国会議事堂を小学生のときぶりぐらいに見て、国会前庭で噴水を眺め、桜田濠を北へ。国立劇場は新春という感じを盛り上げます。FM東京を曲がって紀尾井町に居たときに電話が鳴りました。これで地下にも入れます。結局四谷まで行きました。思いがけず大好きな散歩ができました。

パスポート申請

2007-01-09 | 日記
 パスポートの切り替えをすることが今回帰国の目的でもあります。グリーンカードくじの時に苦労して撮った思い出の写真を使いたいので、昨晩はそれをパスポート申請の規格に合うように、夜中の2時まで調整していました。
 混雑を避けるために今朝は早めに出発。整理券発券の窓口での書類確認を無事終えて、申請窓口で呼ばれるのを待ちます。ひと安心。というのは私は写真のことでドキドキしていたからです。パスポート申請案内に「次の写真は不適切です。」という説明があり「顔や首が隠れるような服装のもの(大きく立った襟や襟巻きなど)。」と書いてありました。この写真を撮ったとき私はハイネックの洋服を着ていました。首が隠れているので「不適切かもしれない。」と思いながら調整していたからです。
 番号が呼ばれ、申請の窓口に行き書類が確認されます。そして「この写真はいつ撮りましたか?」と訊かれました。「12月です。今とだいぶ違いますか。」というと「うーん、そうですね、この写真輪郭がはっきりしていないんですよね。10年も使うのですから撮り直したらどうですか…」と言われてしまいました。その覚悟は少ししていて、ハイネックを着ていくことを避けてはいました。思い出の写真は使えないことになりました。そして、隣にある写真屋さんで撮り直していただきました。
 出来上がった写真、遅くまで写真の調整をしていたための寝不足で、隈が二重にもなっていて、疲れた顔。輪郭がはっきりしていないといわれた写真を使ったほうが良かったのか、こちらが良かったのか。いずれにしても思い出の写真ではあります。

 世界大会や海外での演技・指導、シルクドソレイユでの仕事、とスタンプや査証がいっぱいの思い出いっぱいのパスポートには穴が開き、今日でお別れです。

通路側の席希望

2007-01-08 | 日記
 いつものように通路側の席に落ち着いていました。4人席の端、54G。そこへ「54?55?あれふたりともFだよ。え、ってことは縦並び?」と、お隣さんが来て座り、その若いカップルは前後で不便そうにしながら話していました。私はじーっと考えて、考えて…。
 満席と思われるところ、かすかな可能性を求めて客室乗務員の方に質問しました。「通路側で空いている席はありますか。」もちろん満席で答えはノー。そのカップルはそれを見ていたらしく期待いっぱいの顔で「今なんて聞いたのですか?」と問いかけてきました。
 通路側の席が他で空いていれば私はそこに移り、斜め後ろの彼が私の座っていたところに来て、二人は隣同士で座れると思いました。でもそれはできないと分かりました。私が斜め後ろの席に替わらない限り、二人は隣同士で座れないということです。自分は不便になるけれど、やはり二人が隣同士で座ったほうがいいだろうと言い聞かせ、席を替わりました。「きっといい事あるよ。」
 ところが座った隣のお兄さんはゴホゴホと…。会社で風邪を引いていない人を数えるほうが大変なくらいみんなが具合が悪い中、風邪を引かずにいたのに、この 12時間で風邪を引きたくはありません。でも、もしかしたら私は丈夫だからこの席に来たのかな。カップルの男性がここに座っていたら彼が風邪を引いてしまったかもしれないもの。だからきっと大丈夫…
 無事、今のところ無事で日本に着きました。
 
 ただいま!

修復期

2007-01-07 | 日記
手のあかぎれはクリームをたくさん塗って、
まぶたの荒れは、つけまつげ用の糊をつけないで、
カツラは使わないで、首に負担をかけないようにして、
一昨年に切った手首の靭帯が最近少しおかしいときがあったのは休ませて、
踊った後引きずらなければならないほど痛めていた足は、3ヶ月も経ちだいぶ痛みは減ったけれど、一度診て頂いたほうがいいかな。

どれもこれもできます。
今日から二週間の休暇です。

1000回の成果

2007-01-06 | KA
 別れ行く彼を見つめていたら、涙が滲んできました。特に左目の涙は溢れそうでした。そしてその見え方はくしゃくしゃのセロファンを通してみるような感じ。ケイジに向かいながら瞬きをしてもそれは変わりません。
「もしや…。」
 フルートを空に上げました。幸い手に入ります。手に入ったフルートを見つめながら、左目の涙を、涙だけを拭おうとしました。だめでした。そのまま続けるしかありません。恐る恐る始め、すぐに心を入れ替えました。心配するより普通にすれば手の中のフルートは戻ると信じて。
「1000回には少し欠けるけど、それだけ舞台をこなしてきたのだから…。」
 そしてくるりと振り返ったとき、左目の下にあった涙は飛んでいきました。コンタクトレンズと共に。
 「やっぱり…。」
 -6.5というコンタクトレンズ。学校の視力検査のときは
「指しているところが分かりません。」
 という世界。コンタクトレンズなしでは10センチ先の新聞も読めないほどです。
 コンタクトレンズが納まっている右目をところどころ使って、見すぎないようにしながら回し続け、何とか最後までフルートは手の中に戻ってきました。
 舞台が下がっていき、ケイジから出て、涙の飛んだ先の床に這いつくばりました。私のおかしな行動に裏方さんが
「どうしたの?」
 と集まってきて、一緒にコンタクトレンズを探してくださいました。いざというときのために常に予備は用意してありますし、次の舞台転換までに時間がないのですぐにそこを離れないといけないのは分かっていましたが、元旦に新しくかえたばかりのコンタクトレンズなので「もし見つかれば…」と探してみました。そして薄暗い中、奇跡的にも数秒のうちに見つけ出せたのです。
 今でこそ笑えますが、本当に恐ろしい、経験をしました。涙の出し方流し方に研究が必要です。

1000回

2007-01-05 | KA
 2005年11月26日にショーが始まり、今日が1000回目でした。私は代役がいたので、残念ながら1000回舞台には立っていませんが、皆勤しています。あっという間の1000回でした。
 ぐるぐる回るカゴで縄跳びをする二人のサブとフランシスコ、私の父役のビーケン、本でジャグリングするバレイ役のアナトリは1000回舞台に立っていると思います。私の恋人役のシェリーは、代役の日はビーチの前のシーンの鳥を飛ばしているので、彼女も1000回舞台に立っていると思います。
 1000回を祝い、一回目のショーのあとにピザとケーキとビールががでました。正式なパーティーは1月末にする予定です。

右?左?

2007-01-04 | KA
 エピローグのためにタタミの舞台に上がると双子の男の子役、パンがいないことを伝えられました。舞台が垂直になって戦うシーン、バトルフィールドでリモコンが壊れたらしいのです。
「じゃあ、私はあなた達のあとに出るから。」
 いつもは双子が出てからそれぞれの相手役が出て行くところを、双子の女の子とその相手が出て、私は相手なしの一人で出て行くことにしました。
 こういう状況は初めてのことではなく前にもありました。そのとき私は中央に向かってお辞儀をしてしまい、間違っていたと反省したことがふと思い出され、今日はきちんと双子のほうにお辞儀をするようにしようと思いました。
 そう思って出て行くと、先に出た二人が左右にわかれて立っています。即座に左右にお辞儀はしたものの、さて、どちらに捌けるべきか。右?左?いつもは双子の女の子のカップルは下手に立っています。私は上手に行きます。今日は双子の女の子のお相手が上手にいました。
 一瞬に判断ができず、いつものように上手に行きました。…違うカップルができてしまった…でも、双子の女の子の方に行ってもやはりおかしな感じだったと思います。それに彼女は王室の方ですから、そうではない私たちが反対側でよかったのかもしれません。
 花火が上がったあとにパンは到着し、最後の最後はめでたく一緒になりました。

新年、新フルート

2007-01-03 | KA
 そろそろ新しいフルートに変えないと…と思いながら、使っていたフルートがとても扱いやすかったので、端のほうの表面加工が剥がれてきても使っていました。このフルートは珍しく長く使えました。でも、いよいよ中央の加工も剥がれてきてしまったので、昨日踊りながら、お礼を言いながら、新しいフルートに変えることを決めました。 
 次に、と待機させていたフルートはいまひとつでしたので、プロップスに新しいフルートが出来上がっていないか行ってみました。ありました!手にしたその日に本番で使えるフルート、そんなフルートに巡り合えるのはまれです。お蔭でいつもの新しいフルート初日より安心して舞台に立てました。

 昨日知り合いの方に切抜きを頂いたばかりでしたが、今日そのVISAカードの雑誌、一月号が届きました。KAの舞台裏の写真が見事です。

胃、復活!

2007-01-02 | 日記
 週頭で年頭、緊張しました。
 影絵のときに「あ、うさぎ。ねこ?とり?」と言う声が聞こえ日本のお客さんがいらしているのが分かりました。最後のお辞儀で見渡してみると、今日は日本のお客さんが多かったように思えます。
 個人的にも知り合いの方がいらしていて、ショーの後にお会いしてお食事をご一緒させていただきました。この時間に唯一開いているMGMのレストランには何度も行っているので何を頼むか悩みます。いつものように悩んで悩んで食べたことのないメニュー、プライムリブステーキにしました。
 お皿が運ばれてくると思ったとおり大きく厚いステーキ、楽しく会話をしながらパクパクとパクパクと…10センチ四方以上はあるそのステーキを食べつくしました。
 胃、復活!胃の調子が悪かったときも人並みには食べられていたのですが、私の普通は人並み以上に食べられる状態なので、気持ちよくたくさん食べられて大満足でした。