のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

スケートボードの列

2007-06-20 | KA
 「この雰囲気、前にもあったな。」踊り始めた途端にそう思いました。あの大きな空間での静寂。そのとき、終わってから誰かに「今日は一人ぼっちを感じた。」と言うと「一人で踊っているのだから当たり前じゃない。」と言われたことがあります。もうずいぶん前のことです。 
 でも今日は、冴えた空気の中で舞っているような感じがしました。お客様の集中が冴えた空気を運んでくださり、踊っているうちに私の身体までを澄み切らせてくださるようでした。

 ショーが終わって自転車で走っていると、スケートボードに乗った若者が一列になって次々と走ってきました。それも、ものすごい勢いで。歩道を歩いている人は、自然と左右に寄らなくてはなりませんでした。私の前を歩いていた人はその勢いに、持っていた飲み物を放り出されていました。あまりにもたくさん来るので、私は人数を数え始めました。たくさん通り過ぎてから数え始めて、148人。彼らの列はストリップのワンブロック以上の長さになっていたと思います。

 家に着くと、月曜日に行ったお店からThank youカードが届いていました。それも手書きで。おまけに私が持っていたバックのことまで書いてあって。最後にはARIGATOUと。私が買い物をしてからすぐに書いたのでしょうか。こまやかな心遣いに驚きました。

ローラの作品完成

2007-06-19 | 日記
 12時半からの練習、11時40分に家を出ました。今日は遠いところなので車。でも、どうしても郵便局に行かねばならない用事があり、そこで費やさなければならなかった時間が予想以上で、郵便局を出る時は「今日は遅刻する。」と分かりました。こういうときこそ注意しなければいけないと、逸る気持ちを抑えて、遅刻はしたくなくてもゆっくりと落ち着かせて運転しました。予想通り遅刻。ごめんなさい。
 今日の練習会場は本番をする舞台。思っていたよりは広かったです。
 出演できなくなったと言っていた仲間がひとり戻ってきました。彼女の穴埋めは先週してしまいましたが、うまく構成の中に戻りました。そしてなんとなく動いているうちに、振付は終わりました。調子の変化が少ない曲であるものの、曲に合わせないで残りの振付をして、終えてしまったことには少しビックリしました。良かったことは、振付の中にあるリフトは全てクレベーフと組むことになったことです。彼は一番安定感があるので安心です。
 来週が本番です。一人で練習するような振付ではないので、あと一回の練習で本番を迎えるのは、とてもとてもドキドキします。

気ままな一日

2007-06-18 | 日記
 行きたいお店がありました。そのお店は、ストリップ沿いのホテルやショッピングセンターに入っていることは分かっていましたが、休みの日にストリップに近寄りたくないので、インターネットで調べてみました。出てきた住所を見て、こんなところに本当にあるのか、と少し疑いながら行ってみました。
 行った先は比較的新しいショッピングエリアで、ここならあるだろう、と思えるようなところでした。お店がひとつの建物に入っているのではなく、隣のお店に行くのに一度屋外に出られるという、冷房の寒さの中ではなく、自然の風を受けながら歩けるという、私にとっては嬉しいショッピングエリアでした。
 いつものごとく迷いに迷って買うものを決め、時計を見るといい時間。すぐ近くのホテル&カジノでラスベガスではここでしか観られない“Once”という映画を観ました。歌を中心に話が進められていく映画。ちょっとした恋の物語。
 帰りがけスケート場を通ったので覘いてみました。学校は今夏休みのようです。若者達がたくさん集まっていました。アイスホッケーの講習会のようです。ラスベガスに、こんなにアイスホッケーをする若者がいるのかと感心しました。昨日お会いしたジョッシュア君が、飾ってある写真の中にいることも初めて知りました。
 一度帰ってから、自転車で今週の食料を買いに行く予定が、時間がなくなり、そのまま車で行きました。途中で、折りたたみ椅子が来月の出演で必要なことに気付き、スーパーへ。たまたま丁度いいものが売出しでした。
 食料は中華街で。その後、おいしいイチゴのアイスを買いに行きたかったのですが時間切れ。これは来週のお楽しみ。
 ここのところメールの返信がほとんどできないでいたので、夜はまとめて返信。多分、全部返信できたと思います。少し気が楽になりました。
 気ままな一日。のんびりした一日。

ハワイアンスタイル

2007-06-17 | 日記
 ジョッシュアの卒業パーティに招待して頂きました。彼は、プロップスのゲリーさんの息子さんです。私は息子さんにはお会いしたこともないのですが、どういうわけか招待して頂きました。
 会場に着くと、ラスベガスの特徴的看板に“ようこそジョッシュアの卒業パーティへ”と書かれてあり、電気がチカチカしていました。その横には大きなトランプが、床には大きなさいころが飾ってあります。
 ところが、会場に入る前にはレイを首にかけて頂き、会場の中からはお揃いのアロハシャツを着た、ゲリーさんと息子さんが出てきました。3人で記念撮影。中ではハワイの音楽が生演奏され、いらしている方々もハワイの方と思われる方がたくさん見られました。
 いつものパーティとは違う感じで少々戸惑っているうちに、“儀式”が始まりました。
 舞台に立っているゲリーさん家族のもとへ、一人の男性が会場の後ろのほうからハワイ語で何かを唱えながらゆっくりと進んできました。何を言っているのかは全くわかりませんでいたが、あまりにも神秘的で“儀式”の始まりという感じでした。その男性はそのままゆっくりと進み、舞台に上がると家族のみなさんにひとりずつレイをかけ、目を瞑り鼻を合わせてから頬にキスをしていました。
 その後ハワイ料理が振舞われ、ハワイ音楽の生演奏でフラダンスも始まりました。小学生ぐらいの小さな子供から男性も含めて大人まで、いろいろなスタイルのフラダンスを見られました。一通りショーとしてのフラダンスが終わると、ご家族や、お客様として会場に来ている人も舞台に上がってフラダンスをしていました。もともと用意されていたことなのか、突然踊ることになったのかは分かりませんが、みなさん身に染みついているフラダンスを舞っているという感じでした。先程の何かを唱えながら出てきた男性は、キーボードと歌担当で、時にはハワイ語で歌ってから英語で解説を入れて、動きの意味が良く理解できるようにしてくれていました。
 フラダンスが終わると、ジョッシュアの生まれた時からの映像が流れました。ハワイに住んでいるときの自然に触れながらの生活から、ラスベガスに来てアイスホッケーの選手として優勝するまでの映像が流れました。愛されて育っているのが良くわかる映像でした。
 ハワイアンスタイルのパーティは、はじめの戸惑いは何であったかと思うほど心地よく、ゆったりと過ごせました。ゲリーさんご家族の温かさ、そしてご家族を囲むみなさんの温かさは、誰もに幸せな気持ちを届けてくれました。そしてハワイの方々にお会いし、「ハワイの文化を守ろう。」とかそういうことではなく、生活そのものにハワイアンスタイルは溶け込んでいて、誇りを持っているから大事にするし、大事であるから身近にしているような気がして、素敵なことだと思いました。

仕上がりから一年目の注目

2007-06-16 | 日記
 Corteoから一人友人が来ているので、日本人三人と赤ちゃん一人が集まってランチ。私はハマチカマを頂きました。それも、小さいのがなく大きいもの。とてもおいしかったです。
 食べ終わり、外に出て、私は自転車用暑さ対策の“袖だけシャツ”を取り出して身に着けると、二人が目を丸くしています。
「良く考えたね。作ったの?」
「前は白いシャツばかり着ていたのだけど、これがあるといろいろ着られるから…。」
「ミシンで全部縫ったの?」
「ミシンはないから手縫い。でもシャツの袖切って作っただけだから…。」
 あまりにも感心されて、恥ずかしくなりました。
「ほら、私って変だからさ。」
「知ってますよー!!!」


 今日は異様なほどの盛り上がりが客席にあり、他のショーから団体で観に来ている日だったかと勘違いするほどでした。
 今週は家を早く出る日が多く、余裕のない週でしたが、たくさんの日本人のお客様を拝見し、嬉しい週でした。

わずか5分の効果

2007-06-15 | KA
 “若者達のためのコンサート”に向けた練習がありました。怪我やリハーサルに出られないという3名がメンバーから外れることになり、穴埋めをして、振付を入れていきました。
 床に腕立て伏せ状態に倒れる振付を何度もしたためか、首から肩甲骨あたりの筋肉に緊張を感じていました。これは何とかしないといけないと、まずは首を温め、自分でストレッチをしました。でも、もう少し積極的な何かが必要と感じ、ピラーティスの先生に相談し、ストレッチを手伝っていただきました。その時間約5分。本当のところあまり期待はしていなかったのです。ところが、それから30分もしないうちに、筋肉の緊張度が全く違っていることに気付きました。すっかりいつもの状態になっているのです。そして、その先生をすっかり信頼することになりました。

 今日は踊っている時に、私の動きに解説を入れているかのような声が聞こえました。「She is...」「She is...」と、女性の声がしました。本当に一つ一つの動きの解釈を口にしていたのでしたら、是非とも聞いてみたかったです。

 日本の方と思われるたくさんのお客様を拝見しました。ありがとうございました。

見えるものと、見えないものの確認

2007-06-14 | KA
「かわいい。」
 と言う女性の声。
「わっ、うさぎ、食べられちゃう。」
 と言う男性の声。
 私は、影絵を観ながら想像を膨らませていました。きっと彼らの間には、小さな女の子が座っていて、お父さんが状況を説明してあげているのかな。
 最後のお辞儀をしてから確認すると、全く違っていました。思わず声を出していた方はお父さんとお母さんではなさそうでしたし、もしかしたら知り合いでもなかったかもしれません。1列目の真ん中に男の子は座っていましたが、彼らの近くには女の子はいませんでした。想像とかけ離れていたので、一人で笑いました。

 2回目のショーは思い切り良く大きく舞うことができました。終わった後の汗の量でもそれが証明できます。
 今日はショーの前にいろいろなことがあって、いつもより気持ちをもっと整えて出なければいけない日でした。少し悲しかったり、がっかりしたり…。でも気持ち良く舞い終え、まっすぐに前を向いて歩いていればいいことは必ずあると確認できたような気がしました。

はっきり見えすぎる

2007-06-13 | KA
 パソコンが壊れました。ノート型パソコンの蝶番の部分。そこにはラインが通っているのが見えるので、いつラインが切れて、いつ使えなくなるのか、心配です。

 1回目のショーで舞台に立っているとき、ふと、素になるというのか、我に返ったというのか、現実がはっきりと見えすぎる瞬間がありました。これは初めてのことで、少し恐怖を感じました。それも踊りだす直前でしたので、ひとつずつ自分を確認しながら、できるだけ急いで舞台に立つ上での普通の状態に戻すようにしました。
 踊り終えてから、不思議な状態を思い出し、今だ物がはっきり見えている状態を感じながら、果たして次のシーンではどうなることだろう、と自分を観察していました。
 次のシーンではまだおかしな自分がいました。そしてその次のシーンで舞台に立つ上での普通の状態に戻りました。

 舞台に立つ上での普通の状態…。

 私は恥ずかしがり屋なので、舞台に立っていることが奇跡的というか、だから素になってはいけないというか、素にならなくてはいけないというか…。“舞台に立つ上で普通の状態”というのは、本当は私にとっておかしな状態です。
 この前は目が覚めてうまくいって、今日は目が覚めすぎて恐怖を感じて、まだまだわからぬことだらけです。

バラバラな身体

2007-06-12 | KA
 身体の調子はいいのですが、バラバラな感じ。多分、1カ月に1回おとずれる仕方のないことと。週頭の緊張もあるのに、それをまとめられない身体。それに加えて、お腹が空くのが早いこと。この身体を持って舞台に臨むのに、脳に栄養がいかないで判断が鈍るといけないと思い、珍しくショーの途中で物を口にしました。
 1回目のショーのお客様は、一番前の列の方まで立って拍手を送ってくださいました。お蔭で今週のいいスタートを切れました。
 2回目のショー、踊っている途中でお腹がなりました。それも、約1ヶ月前に多田先生がいらしてくださった時に鳴った時と同じところで。「終わったらモンテカルロでご飯が食べられるからね。」と思いながら踊ったことを思い出し、笑いました。
 バラバラな身体との付き合いは、少しは慣れてきたように思われます。コントロールできるようになったというよりは、慣れてきたという程度。それでも進歩です。

撃たれるシーンといえば

2007-06-11 | 日記
 MATSURI(筋肉ミュージカル)を観に行きました。開演時間ぎりぎりに入ると、空いていた前から3列目のど真ん中の席に座らせてくれました。
 とてもいい席でしたが、私には少し近すぎました。出演者のみなさんと目が合っているのが分かり、目を見て笑顔を送られると、恥ずかしくなってしまいました。みなさんエネルギッシュでビックリです。この激しい舞台を毎日するのは凄いことだと思いました。

 終わってから鉄板焼きを食べに行きました。隣で話していることがなんとなく耳に入り、振り返って手振りを見てやはりと。手のひらを立て、その掌面に反対の手の人差し指と中指を脚に見立てて歩かせていました。KAのバトルフィールドの場面です。板前さんにKAの話をしているところでした。少し興奮気味に話しているようでしたので、最近ご覧いただいたのかと思って伺うと、半年ぐらい前のことと。とても良かったと喜んでくださって、帰り際にもまたお礼を言ってくださいました。彼らにとって、いつまでも色あせない思い出のKAであることがわかり、嬉しくなりました。

 それから友人と、一人の俳優の名前を思い出すのに、相当時間を使いました。
「あの、高倉健とハリウッド映画に出た人ですよ。『太陽にほえろ』だったかな、あの黒い服着て撃たれるシーン有名じゃないですか。」
「ジーパン刑事?バンバンバンって撃たれるやつ?でも彼はジージャンを着ていたから…。」
「30代で亡くなった人ですよ。そして今は息子さんが出ていて…。」
「きっと私知らないわ。」
「有名な人ですよ!!!」

「…。」

「松田優作!」
「やっぱりジーパン刑事じゃない!」

 『太陽にほえろ』よく観ました…。あのシーンは強烈に印象に残っています。