陽だまりのねごと

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恋愛嫌い 平 安寿子

2009-11-07 07:57:39 | 
恋愛嫌い
平 安寿子
集英社

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平 安寿子の本に外れがない。

キライ、イヤと書かれていることが私も大っきらいなんで胸がスーっとする。
たとえば、「前向き」「癒される」という巷に溢れかえる言葉。
こう言う言葉を連発する輩を内心、「ばっかじゃないの」とついつい思ってきた。
確かにね、最終的に人は前向きになるように出来ている。
ならないと生きてゆけない。
この二つは日常会話で言葉にすると語彙が乏しい単細胞な人に見えてしまうんです。私的には。
おっおっおっと目を剥きたくなる不快人物が誠に不快に描かれている。
どの人物もステレオタイプに書かれているって言えばそれまでだけど、軽い筆致で分かりよい。潔い。


人とあんまり付き合わないで猫と暮らしブログなんか書いている女が登場してギョッともしたけど、年齢的には我が娘。
我が娘はうんともすんとも音沙汰ないけど、突然、『結婚します』とか言ってくるのかな?
親の意向としてはあの仰々しいセレモニーは勘弁して欲しい。
式なんか、結婚願望のあるややこしい兄も居ることだし、
刺激しないよう出来たらなしにして欲しいけれど、
小説の最後に出て来る15人足らずのこじんまり結婚式なら私の趣味にはあう。
場所は明治に建てられた二階建ての個人の屋敷。庭には秋の山野草や雑木林。
オーナーが手入れをしており気にいったイベントに貸し出している場所と言う。
小説から空想へと、ありもしない話で勝手に盛り上がるなと娘に怒られそう。
まぁ~現実に際しては好きにしてチョ~

平 安寿子の本で読んでないのあるかな?図書館のは全部読んだ。
ネット検索してみよっと。
読んでいる間、なんとなし安心できる心地よいゆりかご気分。