22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語 特別版 [DVD]角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
亡くなった南田洋子さんの最後の映画と聞いて観たくなった。
フォーク曲の映画版は大抵つまらない。
正直、疲れた時に観始めたら画面が暗いので途中寝てしまった。
二度明るい時にゆっくり観てやっと曲と映画がつながった。
同じ大林監督の『なごり雪』よりは数段見応えがあった。
あの曲からLycorisの真っ赤。曼珠沙華、彼岸花、毒もある赤をイメージとは意外。
臼杵の竹宵とバースデイを祝う赤いろうそくの揺らめきの場面が重なり合った。
あの花が満開の時に私は夫を亡くした。
病院の安置室から動かぬ夫を帰りたかった自宅へと運ぶ車窓に続く真っ赤な葬列が焼き付いたまま。
黄泉の国へ通じるかのようなろうそくの揺らめき煌めき。
そう言う思いがベースにあったから、三度四度と重ね観て、聞き逃せない台詞を噛みしめたのかもしれない。
台詞が美しく意味深かった。同じとこで何度も泣いてしまった。
最後の最後の物語の〆言葉が『皆さま油断召されますな』実に意味深。
どう言う意味?
南田洋子、長門裕之夫妻が出演。
すでに認知症の兆候が見られていたとか?南田さんは充分美しかった。
22歳の別れ かぐや姫