里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

幸せに見えるんだ

2016年09月17日 | 日々のつぶやき
今日の新聞の「ひととき」欄への読者の投稿記事より

 我が家には、5歳と3歳の双子がいる。

男の子ばかり3人で、部屋の中は絵本が広げっぱなし、ブロックやミニカーがばらまかれ、取った取られた、と常に誰かが騒いでいる。

夢の中でも「片付けなさーい!」と言うような全力疾走の毎日だ。

 ある日、早めに帰宅した夫と保育園の帰りにスーパーに寄った。

ふらふら歩く3人を束ね、前を見てとか、触らないでねとか言っても聞いちゃいない。

げんなりしつつエレベーターへ。

子どもたちが騒ぐので周りに気兼ねしていたら、ニコニコ見ていた年配の女性が一言。

「幸せですね」

 自分の時間もなく寝不足でイライラして毎日こんなに疲れているのに、私、幸せに見えるんだ!?

新鮮な驚きに包まれた。

 5歳の長男は発達障害児で、言葉が話せない。

道端でひっくり返って騒いだり、すれ違う人を触って驚かせてしまったりする。

外では気が休まることがない。

でも目が合うとニコッとし、好きなテレビを見ると手をたたいて喜び、感情が豊かだ。

 大変ですね、と言われることはよくあるけれど幸せですね、は珍しい。

折に触れよみがえる言葉は、疲れた心に咲いた小さな花のようだと思う。


         

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