気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

2014-11-16 10:24:21 | 日記

 

 「つよさ」を表す漢字には、「強(きょう)」とは別に「勁(けい)」がある。例えば書画や詩文に力がみなぎるさまを「雄勁(ゆうけい)」という。「勁草(けいそう)」は風雪に耐えるつよい草から転じ、思想信条の堅固なさまを指す。物の本に、左半分の「●(けい)」は縦糸の意味とあった。さしずめ人の背骨を貫く矜持(きょうじ)であろう。

 ▼この「勁」の字は、櫻井よしこさんの本紙コラム『美しき勁(つよ)き国へ』にも使われている。「大地に根を張るようなつよさ。命のつよさ。折れないつよさ…」。週末の産経志塾で講師を務めた櫻井さんが、題字に込めた思いを語っていた。

 ▼日本人の矜持がくじかれることの多い今日である。教育の問題、国境を脅かす中国の向背。志塾参加者の懸念は多岐にわたった。とりわけ朝日新聞の誤報から世界中に散った慰安婦問題の嘘に、参加者の上げた憤りの声が耳に残る。「日本はどのように誤解を解くべきか」。当代随一の論客に活路を求める声は、深い憂慮をたたえていた。

 ▼「日本は何ゆえに日本なのか、日本を日本たらしめるものは何か」。櫻井さんの問題提起に、カギが隠されていたように思う。嘘でねじ曲がった韓国の歴史には、事実という縦糸に貫かれた日本の歴史で応じればよい。何ら曇りのない日本が、この「歴史戦」で負けるはずはない、と櫻井さんは力強い。

 ▼「日本は勝つべき位置に立っている。勝たなければならない」「正しいことを死んでも発信し続けようという気概が大事」。朝日任せではなく、日本人一人一人が名誉回復の労を惜しむな、と。

 ▼立て板に水の講話は卓識の極みというべきものだった。恐らくは、幾星霜を要する難事業であろう。櫻井さんが求める「勁さ」の意味を胸に手を当てて考える。背骨を貫く矜持はありや-。

 【産経抄】 11月16日

 

<memo> 太極拳の基礎練習

1 「骨盤足踏み」 骨盤を使って、その場で足踏みをする。膝を伸ばしたまま、骨盤を左右交互に引き上げる

2 「骨盤回し」 足を肩幅程度に開き、リラックスして立つ(1)。次に手を腰にあて、骨盤をグルグル回す(2~5)。頭の位置を固定し、腰だけを回すように意識する

 3 足を肩幅に開き、肩の力を抜いてリラックスして立つ。次にお腹に力を入れて、お尻を引き上げるイメージで骨盤を前傾させる

 へそから4~5センチ程度下の部位。人間にとって、体の重心に当たる。腸骨骨梁から2㎝内側を意識する

 3 肩の力を抜いて肩甲骨を寄せる

3 骨盤を前傾させながら手を振る
  

 

  肩甲骨を動かしながら腕振りをすれば、連動して骨盤も動きやすくなる

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