中国福建省霞浦県の漁港に停泊する船 ＝２５日（共同）
小笠原諸島（東京都）周辺海域などでサンゴを密漁していた漁船の一部が出港地の中国福建省寧徳市霞浦県に戻ったことが２５日、地元漁民らの話で分かった。.
地元当局が１５日までに戻らなければ船の没収などの厳罰を下すと警告したとされており、日本側の取り締まり強化と合わせて日中両国の協力が一定の効果を挙げたとみられる。.
出港地である霞浦県三沙鎮の漁民らによると、１００隻以上とされる密漁船が戻り始めたのは１５日ごろから。ある小型船の船主は２０日に約２０隻が戻ったが、大部分は没収を恐れて沖合に停泊しており、入港したのはわずかだと明かした。福建省以外の場所に向かった密漁船もあるという。.
当局の目をごまかすためか、船体の番号の一部を消した船もあった。地元当局は期限までに戻れば寛大に扱うと伝えたとされるが、小型船の船主は密漁船だと分かれば船は没収され、船員は３年の懲役を科されると述べた。（共同）.
2014.11.25 産経