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はやぶさ2

2014-11-28 10:31:20 | 日記

◆生命起源探る旅、行ってきます 小惑星探査機「はやぶさ2」30日打ち上げ

 4年前に小惑星の物質を初めて地球に持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」が30日、種子島宇宙センター(鹿児島県)で打ち上げられる。生命の起源に迫るため前回とは別の小惑星に向かい、内部の物質を採取する史上初の作戦に挑む。故障が相次いだ初代の反省を生かし、改良した機体で6年の長旅に出発する。

 はやぶさ2が向かうのは小惑星「1999JU3」。初代が到着した「イトカワ」が岩石だけでできているのに対し、有機物や水を含んでいるのが特徴だ。

 小惑星は四十数億年前の太陽系初期の状態をとどめているが、地表の物質は宇宙線を浴びて変質している。このため、はやぶさ2は人工的にクレーターを作り、変質していない内部の物質を露出させて採取する。

 生命の材料である有機物や水は、小惑星などが降り注いで地球に届けられたとされる。採取した物質を分析すれば、生命の起源を解明する重要な手掛かりが得られると期待されている。
成30年夏に小惑星に到着し、1年半かけて探査。4機のロボットを着陸させ地形や鉱物組成などの観測も行う。採取した物質を収めたカプセルは32年末、地球に帰還する予定だ。

探査機は小惑星の上空で爆薬入りの衝突装置を分離。地表近くで装置を爆発させ、その衝撃でクレーターを作る。その後、着地して弾丸を発射して、舞い上がる微細な物質を採取する。

 初代はやぶさはコンピュータープログラムのミスで着地時に弾丸を発射できず、ごく僅かな物質しか採取できなかった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国中均プロジェクトマネージャは「今回はミスが起きないように検証を充実させ、完成度を高めた」と強調する。

 初代は心臓部のエンジンなどが故障し、帰還が危ぶまれた。このためエンジンに長寿命化や破損防止の改良を加えるなど、多くの安全策を講じた。

(2014.11.23 産経ニュース)

 

打ち上げ後の「はやぶさ2」の予定

 2014年11月30日に打ち上げた後、1年間は地球近傍に滞在します。この間イオンエンジンで加速を行い、来年の冬に再度地球に舞い戻り、地球の重力を使ったスイングバイによってさらに加速します。2018年6月頃に小惑星1999 JU3に到着し、1年半、小惑星の上空に滞在します。その間に、小惑星に着陸してサンプル採取を行ったり、インパクタ(衝突装置)を使って小惑星の表面に人工クレーターを作り、内部の物質を採取したりします。また、探査機から小惑星に向かって「ミネルバ」という小型ロボットを3機投下し、それを使った観測も行います。その後、2019年11月頃に小惑星を出発し、2020年11月頃に地球に帰還。探査機から分離されたカプセルだけが地球に戻り、探査機は軌道を変えて再び深宇宙へと向かいます。
東京でオリンピックが行われる2020年に地球に戻ってくる。

(小惑星探査機 「はやぶさ2」特設サイトより)