火の鳥 2・未来編 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:2009-05-20 |
昨日、爆笑問題の番組で、浦沢直樹氏の仕事場インタビューを観ました。
その中で浦沢氏は、手塚治虫氏の『火の鳥』に衝撃を受けた話をしていました。
中学の頃で、読んだのは昼頃だったけれど、読み終わったら固まって、はっと気がついたら夕方になっていたと。
その話を聞いていて、自分も衝撃を受けたことを思い出しました。
もちろん、私ごときの衝撃と、浦沢氏の衝撃や感動は、質も意味も比べものにならないのですけれど(^_^;)
(浦沢氏は、その感動を自分の作品に昇華させたのですものね)
でも、私にとっては、忘れられぬ、まさに衝撃の経験でした。
私も偶然ですが、覚えている限りの一番古い手塚作品体験は、『火の鳥』でした。
小学校に入学する直前に、歯科で虫歯の検査をしたのですが、その待合室に置かれていたのです。
『未来編』だったか、『復活編』だったか……。事故で瀕死の重傷を負った男性が、奇跡的に甦ったはいいが、人間がすべていびつな化け物に見える、という作品ですね。ただひとり美しい女性に見える相手がいるが、実は彼女はロボットだという……。
6歳ですからね。衝撃、というより、恐怖そのものでした。読んだその日は夢でうなされました。長いこと忘れられなかった。
今読むと、もちろん怖い話の側面もありますが、どちらかというと切ない話のような気がしますけれど、その頃の私にはホラーでした(>_<)
でも、その本を再び読み返したのは二十歳ぐらいだったと思ったのですが、そのくらい時間がたつと、話の内容が曖昧になったりしますよね。
でも、この作品ばかりは、ストーリーはもちろん、コマ割りや構図の記憶なども、実際と寸分たがわぬものでした。
よほど、衝撃だったんだなぁ……。(それとも私の記憶力のピークは6~7歳?)
大人になってからは、『火の鳥』が完結していないことの方が、ショックでしたけど(+_+)