王子２学期

王子が主役のプリンス宮参り写真


全くじっとしていなかったのに、カメラマンさん一瞬の表情を見逃しませんでした～


家族が撮ったスマホ写真１


家族が撮ったスマホ写真２

さて、呑気な写真を披露しましたが
２学期の王子は、大変なものでした～
家では
朝起きて１階に降りる、着替える、ごはんを食べる、出掛ける・・・
一つ一つ行動に移す前に、やらなきゃいけないルーティンがあったり
反抗的に奇声を発して怒ったり
普通の生活が苦痛でなかなか大変な日々でした

おまけに、一瞬のすきに家から裸足で飛び出して行き
１８時すぎ、日が暮れた帰宅ラッシュの最中
学校まで一人で行き、真っ暗な中声を上げてブランコを楽しむ姿を発見されたり
そんな事件もありました～

学校でお利口にがんばろうと理性が働くタイプではない王子は
学校でも大変だったようです
当然、スムーズに次の行動に移れない
水を触りに行く（夏な間は特に）、音楽室へ行く、図書室や図書室前フリースペースへ勝手に行く
せめて支援級の部屋にいてほしいのに、教室から出ていってしまうので、先生は困り果ててしまっていたようです
あとは、給食や帰りのデイサービスのお迎えの時、動かない
無理に動かそうとしても、暴れるだけなので、先生四人がかりで手足を持って吊り運ぶ

年末やっと、あけぼの学園の先生が訪問支援に来てくれて
色々アドバイスをしに来てくれました
視覚支援が本人にとって分かりやすくないこと
支援級に王子のリラックスコーナーを作って、教室にいられるような工夫をすること
スムーズに行動出来ない時の工夫など伝えてもらったようです
少しずつでも落ち着いて過ごせると良いなぁ


２学期末、あまりの姿を遠目で見てる校長先生から

四人がかりで担いで暴れて、王子くんにとって苦痛でしかないのでは？
この学校では王子くんに合った指導ができない
特別に訓練できる運動設備もない
人が足りないので、王子くんにかかりっきりというわけにはいかない
六年間いるつもりなんですか？
もっと酷くなったらどうするんですか？

などと言われながら一時間押し問答・・・・・頭痛くなりました
そうか・・・近頃理解のある優しい人に囲まれて過ごしてきたけど
まだまだ、そういう厳しい意見もあるよね


あまりにも言われたので、あけぼのの先生に電話すると
まだまだやれることは沢山ある、何もできないことはない。
全部やってみてから考えたら良いことでは・・・と


翌日担任に伝えると・・・交流級３Ａの先生

こんな悲しいことはない！
こんなことはありえない！
こんなことなら３Ａで引き受ける！
子どもたちと考えながらやってく！
一緒に育つことに意味がある！
王子くんがこの学校にいられないなら、こういう子は違うところへ行ったらええやんって子に育ってしまう
大変でもええやん！
子供らと考えて、動いてみて、それで上手くいかなくてもええやん
それで、子供も私たちも成長できるから！

とても嬉しかった心強かったなぁ
それに、３Ａの子供たちめっちゃ良い子たちばかりで
班別活動で、王子が出来ることを相談して役目をちゃんと与えてくれたり
王子がどこかに行ってしまっても、呼びにきてくれたり
イマイチな反応なのに、みんな気にかけて声を掛けてくれるんです～
担任の先生の働きかけのおかげなんですが
最近は子どもたちが自分で考えて動いてくれてるみたい

冬休み中、色んな人と話す中
やっぱり王子は王子の未来のためにも、この学校にいられたら良いなぁ
地域の皆さんに見守られながら、安心して過ごせることはもちろんだけど
王子みたいな障害のある人のことを一人でも多く知ってもらって
一般社会の中でそんな人を見かけた時に
優しい気持ちで見守ってくれる人が増えると良いなぁ
特別じゃなくて、一緒に生きていける社会に一歩でも近づいていけるといいなぁ
普通学校に通うことは確かに大変なことが多いのかもしれないし
確かに手がかかって、迷惑かけることも沢山あるけれど
親子で笑顔で一つ一つ乗り切る姿を見せられると良いなぁ

なんとなく、そんなことを思いながら・・・
明日から３学期スタート

今後もどうぞ見守ってくださいね～
いつもありがとうございます
気負わずに、助けてくれる皆様に感謝しながらボチボチ行きたいと思います～
頭痛だけは勘弁ですが～