トランプ大統領を生んだアメリカ大統領選挙でのロシアの介入が取り沙汰されている。だが考えてみれば、選挙介入は途上国に対しても行われる恐れはないだろうか。そんなことをスリランカでの政争の報道(朝日新聞2018-11-11)を見て思った。
スリランカの現大統領は中国寄りで強権的だった前大統領を破って中国一辺倒の路線を変更したのだが、首相と対立するようになり議会解散に踏み切った。政敵だったはずの前大統領を首相に任命するなど、スリランカ政界の構図はよくわからないが、勢力争いの行方によっては中国寄りの路線への回帰もありそうだ。そんなチャンスを中国が黙って見ているだろうか。
考えてみればメディア戦略などを通じて他国の世論を操作しようとすることはどの国もやっているのかもしれない。だが「主戦場」ではないと思われていた途上国がのきなみ中国に操作されていた、などということのないよう、関係当局にはしっかり警戒をお願いしたい。
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