リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

自公政権迷走の今、野党の不在がなさけない

2020-07-30 | 政治
自公政権のコロナ対策が迷走を続けている。小さすぎると不評のアベノマスクは、市中にマスクが出回るようになってからやっと届いた。一世帯30万円から土壇場で変更された一人10万円の給付は、オンライン申請で問題が続出し、給付も遅れに遅れた。逆に、人の移動を促す「Go Toトラベル」は前倒して、態勢も整わないうちに、しかも感染者が急増しているさなかに(申し訳とばかりに東京発着を除外して)決行された。世論調査で政府のコロナ対策に不満の声が多数を占めているのも無理はない。私は当初、コロナのおかげで、「桜を見る会」だとか、森友問題に絡んで文書偽造を強いられた職員の自死といった数々の疑惑が忘れられて、コロナは安倍首相の救世主ではないかと書いたが(過去ブログ)、長期化とともに自公政権の対応のまずさがあちこちで目につくようになった。
過去に例のない災害(「スペイン風邪」との共通点は指摘されているが)であることは割り引いて考えるにしても、場当たり的に方針を変更し、準備も整わないうちに見切り発車して国民を混乱させるのは、政権担当能力の欠如としか思えない。
今こそ国民が自公政権を見限って再び非自民政権を目指すべき時だ―と言いたいところなのだが、非自民政権を担うべき野党が見当たらない。自公政権のコロナ対策に不満をもつ国民も、だからといって、へたな党に政権を託して混乱を招くことは望まないだろう。今の立憲民主党らは、安倍首相が何かというとあげつらう民主党政権の失敗のせいもあって、自公政権に代わる受け皿とは見られてない。

だがそれは必ずしも過去の失敗に足を引っ張られているだけではない。
悲惨な過去の政権といえば、第一次安倍内閣だってそうだったではないか。短期間で政権を投げ出し、その後の政権交代への機運を盛り上げる端緒となった。それにこりた安倍首相は、第二次政権では、表向きは「経済優先」を掲げ、選挙の合間を縫って危険な政策の数々を強行し、都合のいいときに解散総選挙をしかけて議会の多数を延命させるというやり方で長期政権となっている。かつての民主党政権を担った人々だって、次の政権では前回の失敗にこりて、うまい政権運営をしてくれることもありえないことではない…はずだ。

だが、野党の現状を見ると、有権者が希望を託せるようには見えない。立憲民主党は国民民主党や社民党との合流話を進めていることが先日報じられたが、1月の時点から全く進歩が見られない(1月のブログ:「「立憲民主」「国民民主」合流は吸収合併しかない」「社民党は立憲と合流して自民に対抗できる政党に育ててほしい」)。政策をわきにおいて…という数合わせではまずいだろうから難しい問題なのはわかるが、必ずしも合流しないまでも、自公政権打倒のために協力し合うところは協力する、という態勢は一刻も早く整えるべきだ。コロナの最中に野党の準備不足をついて解散総選挙に打って出る、というような露骨な党利党略はさすがに国民も許さないだろうが、それにしても衆院の任期満了は来年10月。どんなに長くても一年余りしかもう時間はないのだ。


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