企業のネット広告が不適切なサイトに表示されてブランドイメージを傷つける事態が生じている。広告主の企業の知らぬ間に差別的な投稿のまとめサイトや漫画の海賊版サイトに広告が掲載される事例があるという(朝日新聞2019-7-27)。ネット広告では、大量のネット広告と大量の広告媒体(広告が掲載されるウェブサイト)とをマッチングさせて表示先を決めるシステムが仲介することが一般的になっており、しかも同じウェブサイトであっても閲覧するユーザーの特性に応じて表示される広告が変わったりするので、広告主にとって配信先を把握して対策を取るのはほとんど不可能になっている。そこで広告の配信先として不適切なサイトや適切なサイトのリストを作って対策を取っているようだ。
だが、たとえば差別的な投稿サイトに広告が表示されて問題になるのは、その差別的なサイトを問題だと考える人がその差別的なサイトを見たときに限られる、と考えれば、(検索エンジンに誘導されて善良なユーザーが見る可能性もあるとはいえ)影響は限定的ともいえる。
私はその逆に、善良なサイトに悪質な広告が表示されることのほうが問題は大きいと思う。動画サイト、ニュースサイト、質問サイトなどを閲覧中にグロテスクな広告が表示されるという話を聞いたことがある。グロテスクなコンテンツを見ているときにそうした広告が表示されるのならやむを得ないが、何の関係もない普通のコンテンツを見ているときに変な広告が表示されるのは問題が大きい。たとえば「このサイトなら大丈夫」と思って子供に見せても、有害な広告が表示されてしまうこともあるだろう。すでに「広告ブロック」という設定なりアプリなりを使っている人も多いようだが、それ以前に変な広告が表示されるシステムをなんとかしてほしいものだ。
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「グーグルで検索した用語に関係する広告が全く別のサイトで表示されるのはなぜ?」
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