リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

「人は見た目が何%?」

2017-07-11 | 一般
「人は見た目が何%?」というテーマで朝日新聞が一般から募ったコメント
http://www.asahi.com/opinion/forum/049/
に基づく連載を「フォーラム」面で掲載中だ.
私はこの問題は,
(1)見た目より中身が重要なもはもちろん,
(2)だが中身を見てもらうには見た目がよくないと圧倒的に不利
ということに尽きると思う.

(1)について
・職場の部下でも「見た目はいいけど仕事はイマイチな人」と「見た目はイマイチだけど気が利いてスムーズに事を運べる人」がいる.前者を若干ひいき目に見てしまうことはあるかもしれないが,忙しいときなど後者の人のほうがありがたい.
・バス旅行の観光ガイド.「見た目はいいけどしばしば気まずい沈黙が流れる人」と「見た目はイマイチだけど最初から最後まで適切な話題で乗客を楽しませてくれる人」.後者のほうがいい印象を残すのは間違いない.
・伴侶選びでも「美人は三日で飽きるがブスは三日で慣れる」というではないか.

(2)について
・就職面接では「気が利くかどうか」など,どのくらいきちんと判断できるのだろう.短時間で決定されるとなるとやはり「見た目」が大きいのではないか.
・バスガイドで実力派のほうがいい印象を残すのはいやおうなく長時間一緒にいるから.店頭などの短時間の接客の場合,「見た目」がいいほうが客の印象はいいと思う.
・デートに誘うときでも,「見た目」ではねられてしまってスタートラインに立てない人もいるのではないか.(まあそういう選択をする人はみすみす真にいい相手の選択肢を絞っていることになるのだが.)



追記:8月20日には「ジェンダーとメディア」を扱う「フォーラム」面で,メディアが女性は「若くて細くてかわいい」状態であるべきだと言わんばかりの価値観を表出しているという意見が載った.だがこれはジェンダーとの関連ではなく「見た目」をどう扱うかの問題ではないだろうか.女性だけでなく,男性だってイケメンがもてはやされている.
投稿者のいう「年齢相応の身体のあらゆる老化現象を肯定的に捉える女性の生き方」を発信すべきという趣旨には(「女性の」を外してほしいという点のほかは)反対しない.若いころからおっさん面の私などはそういう身体的特徴が肯定的に捉えられるような世になればありがたい.だが,世の女性がイケメンを求めているならそれは仕方ないことではないかと思っている.現実世界はイケメンばかりではないが,女性としてはきれいな風景を見たいのと同じように,メディアではイケメンを見たいのではないか.それは男性だって同じこと.結局,メディアに美男美女があふれるというのは差別でもなんでもなく,当然のこと.女性の描き方が問題とされて炎上したCMがあると同じ連載で読んだと思うが,それは「見た目」の問題ではなかったように思う.
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